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松雪泰子も自分をコントロール不可!? 『羊たちの沈黙』を思わせるダークヒーロー映画で極限体験

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美脚に黒いミニドレスがバッチリ映える松雪さん
美脚に黒いミニドレスがバッチリ映える松雪さん - 撮影:本房哲治

 日本映画としては異色のダークヒーローを描いた『脳男』で、感情を持たない主人公に向き合い、衝撃の運命をたどる精神科医を演じた松雪泰子が、強烈な経験になったという撮影現場を振り返った。

映画『脳男』写真ギャラリー

 松雪が演じる精神科医、鷲谷真梨子は、「人には必ず善の心がある」という性善説を信念に、連続殺人事件の容疑者で、「脳男」と呼ばれる鈴木一郎と対峙(たいじ)する。その真梨子の信念について松雪は「演じる上で共感できるかどうかはあまり考えません。もちろん『人には善があってほしい』と思うけれど、希望や理想だけでは語れないから犯罪も起こる。それが悲しい現実」と、真梨子役に一定の距離を置いて臨んだことを告白する。

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 そんな冷静な視点と、精神科医のカウンセリングなども学んだ上で撮影に入った松雪だが、現場では予想以上の精神的、肉体的な苦労が待っていた。「3日間、倉庫にこもって撮影したときは、時間や場所の感覚もなくなってしまった。3日目の夕方には原因不明の涙が流れてきた」と、演じる真梨子と同化してしまったかのように、彼女は自分でも精神状態をコントロールできなくなったことを認める。撮影終了後も「しばらく空をボーッと眺める毎日」と、リハビリ期間が必要だったそうだ。

 「関係性はちょっと違うけれど、ムードが似ていると思って大好きな『羊たちの沈黙』を撮影前に見直した」と松雪が語るように、「脳男」と精神科医、真梨子のドラマは、あのレクター博士とFBI訓練生クラリスの関係も連想させる。その点も日本映画としては斬新であり、「映像美も含め、これまでにない世界観」と、彼女は完成作にも大きな自信を見せた。松雪泰子の新たな一面はもちろん、衝撃度、過激度、そしてテンションの高さ、その全てがハイレベルな『脳男』は、観客の心に激しく突き刺さってくるはずだ。(取材・文:斉藤博昭)

映画『脳男』は2月9日より全国公開

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