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無名で終わるはずが異国の地で大スターに!アカデミー賞作品が追う伝説のミュージシャンとは?

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アカデミー賞獲得でさらに伝説となったロドリゲス
アカデミー賞獲得でさらに伝説となったロドリゲス - Photo:Mayumi Nashida

 鳴かず飛ばずに終わった米国のミュージシャンが、自分の知らないうちに南アフリカでスーパースターになっていたという、実話をたどったアカデミードキュメンタリー長編賞受賞作『シュガーマン 奇跡に愛された男』で、スポットを当てられた70歳のシンガーソングライター、ロドリゲスが映画公開後の余波について語った。

映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』写真ギャラリー

 ロドリゲスの表立った音楽活動期は1970年代前半で、『シュガーマン』の製作時には音楽界から身を引いており、プライベートを大切にしていた。そのため自分の人生が映画になることには少々抵抗があったという。「わたしとしては言いたくないこともあれば言いたいこともあるが、それをカメラの前で指示するとドキュメンタリーではなくなってしまうからね。監督を信じるしかなかった。映画はとても気に入ったよ。もう40回は観ている」。

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 またこの映画が脚光を浴びたことで人生が大きく変わったと、ロドリゲスは語る。40年前に作った歌が広く世に認められ、アーティスト活動が活発化。「この年で忙しくなるとは」と苦笑しながら、それでも彼は映画で見られる姿勢と同様に、とても謙虚に現実を受け止め「わたしがこうして今演奏できるのは、映画会社やレコード会社、プロモーターといった多くの方々のおかげだ。誰でもアートを生み出すことができるが、それを市場に持ち出すことは難しい。一人の力ではできないことだ」とロドリゲス。

 映画によって紹介されたロドリゲスの素晴らしい歌を、今や世界中の人々が求めている。「歌い続けることには意味がある。わたしの歌にはメッセージがあり、政治への怒りがある。それによって世の中が変わるとは思わないが、続けることで何か形になると思う」と言う彼は今年だけですでに南アフリカ、オーストラリア、アメリカで演奏活動を行った。映画が日本公開されたら、日本でも彼を求める声が上がるだろう。「日本に呼んでくれるなら、こんなに光栄なことはない。ぜひ行ってみたいね」とロドリゲスは語る。彼のパフォーマンスを見ることができる日は、そう遠くないかもしれない。(相馬学)

映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』は3月16日より角川シネマ有楽町ほか全国公開

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