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松嶋菜々子、シングルマザー役に2女の母として共感

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本作のために髪をばっさり切った松嶋菜々子
本作のために髪をばっさり切った松嶋菜々子

 女優の松嶋菜々子が13日、都内で行われた映画『藁の楯 わらのたて』の完成報告会見に大沢たかお藤原竜也三池崇史監督と出席し、本作で演じたシングルマザーの女性SP役について、2女の母として深く共感を持って演じたと明かした。

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 本作のために肩まであった髪をばっさりとショートカットにし、男勝りなシングルマザーのSP・白岩を演じた松嶋。白岩と同じく自身も仕事と子育てを両立させていることから「仕事は仕事として集中して行うところが似ていました」と共感を口にし、役づくりについても「表面にはあまり出さないようにしていましたけど、同じ子持ちとして『自分には守るものがある』という気持ちは内面の深いところでは共感しながら演じられました」と母親の表情で振り返った。

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 そんな松嶋の印象について、初タッグとなった三池監督は「マイナス点も感じ方で乗り切れる発想がすごい人」と大絶賛。三池監督いわく、松嶋が真夏の日差しに熱せられたアスファルトに寝転ぶシーンでは、監督が「テストと本番だけでいい」と言うのを押し切ってリハーサルなどにも参加したそうで、松嶋は「(アスファルトが)熱いことは熱かったけど、熱いと言っても涼しくはならないし、寒いと言っても暖かくはならない現場なので、(撮影では)受け入れています」とさらりと答えた。

 一方、本作でハリウッド映画さながらの大規模な撮影も行った三池監督は、ハリウッド進出の意欲を聞かれると「ハリウッドで映画を撮りたいとは思わない」とぴしゃり。「ハリウッドでは10の力があるとしたら競争してのし上がっていくことに8の力を使い、2で映画を撮る。日本では8くらい映画作りに力を入れられるの」と今後も日本で映画を撮り続ける。

 同作は、映画監督・漫画家(きうちかずひろ名義)としても活躍する木内一裕の原作小説を三池監督が映画化したサスペンス・アクション。台湾でも撮影し、10億円の懸賞金がかけられた連続殺人犯・清丸(藤原)を護送するSPチーム(大沢・松嶋ら)の、緊迫した48時間&1,200キロの道のりを描いている。(取材・文:中村好伸)

『藁の楯 わらのたて』は4月26日より新宿ピカデリーほかにて全国公開

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