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三木聡監督作品はインターナショナル!欧米、アジア、欧州で好みがクッキリ!

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『俺俺』の三木聡監督
『俺俺』の三木聡監督

 KAT-TUN亀梨和也主演『俺俺』の三木聡監督がこのほど、インタビューに応じた。同作品は先ごろイタリアで開催された第15回ウディネ・ファーイースト映画祭でマイ・ムーヴィーズ観客賞を受賞して話題になったばかり。その海外映画祭の魅力と意義について語った。

映画『俺俺』写真ギャラリー

 三木監督のウディネ参加は『イン・ザ・プール』『図鑑に載ってない虫』『転々』『インスタント沼』が特集上映された2008年に続いて2度目。また、三木監督にとって欧州で特集上映されたのは初めてで、その後、台湾・高雄映画祭や米国・ワシントンでも特集上映が組まれるようになった。

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 「海外の人はあまり偏見なく映画を観てくれていると思います。『転々』以降はちょっと変わって来たけど、それまで日本の観客や評論家は、俺の映画に対して優しくなかった(苦笑)。テレビのバラエティ番組出身という事もあるけど、映画でくだらないことばかりやっているから、もっとまじめにやれ! という事なのでしょう。でも実際、(『図鑑に載ってない虫』で)ゲロを燃やしたりしているからなぁ(笑)」

 その三木作品の魅力は、アイデア豊富な小ネタと予測出来ないストーリー展開にある。だがコメディやアクションといったジャンルが明確なハリウッド映画などを見慣れた観客にとっては、複雑な要素が入り組む三木作品は「困惑する」という声も多い。特に、悲惨な状況下で生まれる笑いは、どう受け止めていいのか戸惑うらしい。

 「映画は、わかりやすいように主人公のキャラクターが統一されてあったり、物語のつじつまが合うように作るのが当たり前とされているけど、逆に俺はそのズレのなさや、一つのジャンルにカテゴライズすることのつまらなさを感じているんです。それに映画という産業を考えるなら、いろんなタイプの映画があっていいと思うんです。車なんかもそうだけど、売れるモノだけを作っていてもその産業は衰退するし、逆にアート系だけでも商売にはなりませんよね」

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 そうして観客にさまざまな感情を呼び起こす三木作品は、国によって好みが分かれるというから面白い。「韓国や台湾といったアジア地域は『亀は意外と速く泳ぐ』で、欧州は『転々』、米国は『イン・ザ・プール』。米国はハリウッド映画でも良くあるけど、イカれた精神科医のトリッキーな映画がやっぱり好きなんですね(笑)」

 『俺俺』はウディネでの上映以降、世界各国から問い合わせが殺到。早くも台湾、シンガポール、ロシアでの配給が決定した。またしても各国によって評価が分かれるのか? 現地での反応が楽しみだ。(取材・文:中山治美)

映画『俺俺』は5月25日公開

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