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愛の花を咲かせる女優たちが、綾野剛のコミュニケーション能力を絶賛!

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美しくも恐ろしい花をめぐって、それぞれ独自の解釈で意見を交わした伊藤歩、綾野剛、黒木華
美しくも恐ろしい花をめぐって、それぞれ独自の解釈で意見を交わした伊藤歩、綾野剛、黒木華 - 撮影:金井堯子

 石井岳龍監督の最新作『シャニダールの花』の完成披露試写会の席で、主演の綾野剛を「変態」呼ばわりして「愛のムチ」をたたいた黒木華、プライベートでも交流があるという伊藤歩が一転、綾野に甘い称賛の声を贈った。

 人間と花の関係性を通して、世界の新たな見方を提示するという本作は、女性の胸に花が咲く寓話的設定で描かれるラブストーリーだ。その謎を追い求める研究者・大瀧役の綾野は、「大瀧は、生物学的に女性にしか子どもが産めないように、花に対しても同じ解釈をしている。大瀧は花に畏怖心のような感情を抱いている気がしますし、花=女性とも受け取れます」と告白。

 一方、花を宿して研究所に収容され、大瀧に思いを寄せるユリエ役の伊藤は、「実際に花を身に着けたらなぜか安心したんです。大瀧のためにということもありますが、立派に咲かせたいと心から思いました」と、撮影中の不思議な感覚を振り返る。花の魔力に導かれるように、大瀧と恋の花を咲かせていく響子役の黒木もまた「人間に寄生する花には怖い印象があるかもしれないですけど、わたしにとってはすごく温かいイメージ」と呼応する。

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 劇中では綾野をめぐり、微妙な三角関係を展開する黒木と伊藤ながら、取材時の息はピッタリ。黒木が綾野について「綾野さんの言葉の選び方がすごく好きです。言葉の並びや表現が、美しいと思います」と絶賛すれば、伊藤も「綾野くんはコミュニケーション能力が高い。思いを共有するためにコミュニケーションをとろうと努力する綾野くんの姿勢が、わたしはすごく好きです」と続ける。

 女優陣からの予期せぬラブコールに、「自分一人の能力はたかが知れているけど、人と話すことによって、自分が1だと思っていたことが100になることがある」と、コミュニケーションの大切さを語る綾野。女優陣を魅了した綾野の新たな顔を発見する意味でも、『シャニダールの花』は見逃せない作品だ。(取材・文:柴田メグミ)

映画『シャニダールの花』は7月20日よりテアトル新宿ほかで公開

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