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『共喰い』がロカルノ国際映画祭コンペ部門に出品決定!原作者・田中慎弥も喜び

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ロカルノ国際映画祭コンペ部門に出品決定! - 映画『共喰い』より
ロカルノ国際映画祭コンペ部門に出品決定! - 映画『共喰い』より - (c)田中慎弥/集英社・2013『共喰い』製作委員会

 田中慎弥の芥川賞受賞作を青山真治監督が映画化した『共喰い』が、第66回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決まった。原作者の田中は「自分の手元で生まれた『共喰い』という作品が、青山真治監督をはじめとする皆さんの力でより多くの人に知られ、さらに海外の観客の目に触れるのはありがたいことです。行ったことのない国の会ったことのない人たちに、日本語で感謝申し上げます」と喜びのコメントを寄せている。

人間の暴力と性を描く…映画『共喰い』フォトギャラリー

 ロカルノ映画祭は、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアに並ぶ国際映画祭。優れた才能を発掘することに定評があり、これまでスタンリー・キューブリックガス・ヴァン・サントキム・ギドクといった名監督を紹介してきた。青山監督作品が本映画祭コンペ部門に出品されるのは、審査員特別賞を受賞した映画『東京公園』以来2度目となる。

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 青山監督と共にロカルノ映画祭に参加予定の主演・菅田将暉は「自分が出演し、沢山の人が必死に生きて作り上げたこの『共喰い』という作品が、日本だけじゃなく、世界のたくさんの方のもとへ羽ばたいたことに興奮しています。感謝しています。うれしすぎます」と感激を隠し切れない様子。「19歳という大人でもなく子どもでもない、未熟でどっちが前でどっちが後ろかもわからない時期に、この映画に関われたのも縁だと感じています」と感慨深げに語っている。

 ロカルノ映画祭はスイスで8月7日から17日まで開催される。また、10月3日から12日まで開催されるプサン国際映画祭への出品が決定したことも併せて発表された。

 映画『共喰い』は、昭和最後の夏の山口県下関市を舞台にした、暴力的な性癖がある父をもった17歳の男子高校生の濃密な血と性の物語。エンディングは映画版オリジナルとなっており、原作者の田中は完成版を観て「ああ、やられた」とコメントしていたとのこと。原作ファンも満足できる仕上がりになっているといえそうだ。(編集部・市川遥)

映画『共喰い』は9月7日より新宿ピカデリーほか全国公開

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