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ピクサー、『モンスターズ』続編に12年かかった理由…製作の裏側を語る

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ダン・スカンロン監督
ダン・スカンロン監督

 映画『モンスターズ・インク』の12年ぶりの続編となる映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のダン・スカンロン監督が、なぜ前作から12年かかったのかを明かした。それは全て「良いストーリーがなければ、続編は作らない」というピクサーの信念に基づいたからだという。

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 本作を含め、14本の長編アニメーションを製作しているピクサーだが、シリーズ化されているのは『トイ・ストーリー』と『カーズ』、そして本作のみ。ライバル会社であるドリームワークスでは製作作品の過半数をシリーズ物が占めていることを考えると、その少なさは際立っている。中でも本作は前作から13年後に公開されており、この公開間隔はピクサー作品最長だ。

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 そのことについて、スカンロン監督は「前作の映画『モンスターズ・インク』で仲の良かったサリーとマイクがどのように仲良くなったのか、というところから本作はスタートしました。そのアイデアを思い付くのに、しばらく時間がかかったんです」と説明。「その上、前作のピート・ドクターが『カールじいさんの空飛ぶ家』の監督をすることになり、他のことで忙しくなってしまった。僕たちも最初はこの映画を作ることを予定していたわけではありませんでしたから、本当に突然、本作のアイデアが出てきたんです」と製作の裏側を明かす。

 もっとも、アイデアが出てきてからも試行錯誤は続けられた。「ピクサーでは、作品はどんどん変貌していくのです。なので、出来上がったものが企画初期と随分違っていることもよくあります」と言う通り、本作でも当初はマイクではなく、前作の主人公サリーを引き続き主人公にするべきかどうかで大いに頭を悩ませたそう。だが、スカンロン監督はマイクを主人公にすることを決断。「サリーを主人公にしても、マイクの物語がとても重要なものとして浮かび上がってきてしまったんです。それで最終的には、今回はマイクのストーリーにするべきだと気が付いたんです」。

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 ピクサーでは一つの作品に3年から4年の時間をかけるが、その大半はストーリーに割かれる。その間にはいろいろと考えた末に結局はスタート地点に戻ってくることも多々あるというが、スカンロン監督は「でも、それは正しい物語を作ろうとしている以上は仕方のないことなんですよ」とコメント。「何か一つのものに固執するのではなく、どんなアイデアでもすくい上げたい。それはいつも心掛けています」と制作姿勢を明かしていた。(編集部・福田麗)

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』は公開中

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