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SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)で最優秀作品賞に輝いた保護施設を扱った新作とは?

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(左から)デスティン・クレットン監督、ブリー・ラーソン、キース・スタンフィールド、ジョン・ギャラガー・Jr
(左から)デスティン・クレットン監督、ブリー・ラーソン、キース・スタンフィールド、ジョン・ギャラガー・Jr

 映画・音楽の祭典、SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)の長編映画部門で、最優秀作品賞と観客賞の2部門を受賞した新作『ショート・ターム 12(原題) / Short Term 12』」について、出演者ブリー・ラーソン、ジョン・ギャラガー・Jr、キース・スタンフィールド、そしてデスティン・クレットン監督が語った。

ジョン・ギャラガー・Jr出演映画『人生万歳!』フォトギャラリー

 同作は、長年付き合っているボーイフレンドのメイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)と共にティーンエイジャーをケアする保護施設で働く20代の職員グレース(ブリー・ラーソン)は、問題を抱える少女が新たに施設にやってきたことで、自分の過去と将来を見つめ直すというドラマ作品。キースは施設の少年の一人を演じる。

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 デスティン監督は「僕は以前に保護施設で働いたことがあるんだ。その体験を通して、実際に施設に居た少年や少女との会話のユーモアや、涙が出た瞬間、怒った瞬間などの話から構成した」と明かした。ドキュメンタリー作品でないのは「実は保護施設で働いた後、4年くらいこの映画の脚本を書いていて、まず短編を製作したからだ。それに今作のキャラクターは、僕の体験によるものだから、ある意味ドキュメンタリー要素もある」と答えた。

 保護施設で働く真実味のある演技について、ジョンは「ブリーと僕はそれぞれ別の日に、施設で働く職員を6~7時間観察した。その男性は、長い間この仕事に携わっていて、まるで自分のDNAにあるようなカジュアルな対応で、問題を抱えた少年や少女たちに接していた。彼は子どもたちの笑顔を見ることが好きで、子どもたちにも好かれ、いつも質問されていたが、規則を決めて厳しく指導もしてもいた」と勉強になったことを明かした。

 ボーイフレンド、メイソンと長年付き合うグレース役のブリーは「映画内で長年付き合っている設定を、いきなりセットで演じることも難しいため、まず彼と一緒に食事をしたの。ただ、その食事をする前にデスティン監督が、ジョンとわたしが滞在していた部屋のドアの前に、“会話の糸口”を記した手紙をそれぞれ置いていき、食事の際はその中から話を広げて会話したわ」と語る通り、映画内で二人はごく自然な付き合いを感じさせる演技をしている。

 映画は、多感な少年少女を抱える保護施設の中で、悩みながら世話をする施設の職員の日常が克明に描かれている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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