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世界で最も有力な女性オプラ・ウィンフリーが出演したリー・ダニエルズ監督のアカデミー賞有力候補作品とは?

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オプラ・ウィンフリー
オプラ・ウィンフリー

 トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」で人気を博したオプラ・ウィンフリーが、新作『リー・ダニエルズ・ザ・バトラー(原題) / Lee Daniels' The Butler』について語った。

ウィンフリーが製作総指揮を務めた映画『プレシャス』フォトギャラリー

 本作は、ホテル勤めの黒人セシル(フォレスト・ウィッテカー)が、ある日配膳係としてホワイトハウスで働く機会を得て、彼の仕事ぶりを通して執事長になる過程と、8人もの大統領に仕えていた当時の社会の変化を描いたアカデミー賞有力候補の話題作。映画『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督が、34年間ホワイトハウスに仕えた執事ユージン・アレンの生涯を映画化し、オプラはセシルの妻グロリア役を演じた。

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 出演依頼されたオプラは「わたしはアフリカ系アメリカ人の歴史をこれまで一人の生徒として学び、自分自身を理解した時に初めて、自分だけでなく、先祖と共に進歩していく能力と強さを養えると思っていた。そのため、今作で世界中にアフリカ系アメリカ人の歴史と家族愛を体験してもらい、今日のアメリカを建設してきた人たちを知る新たな機会を与えたかった」と出演理由を語った。

 グロリアを含め、当時のアフリカ系アメリカ人女性について「今作ではアフリカ系アメリカ人女性の精神と高潔さが描かれている。当時ニグロと呼ばれていた彼女たちは、勇気と決断力を持って男たちに自分を捧げ、家族を切り盛りもしてきた。それは、ときには自分の夢を押し殺したこともあった。だから、1950~60年代の女性がどういうものなのか考えさせられた。グロリアも当時のアフリカ系アメリカ人女性たちも、心に炎を秘めていたけれど、その炎をどうしたらよいかわかっていなかった。でも、そんな当時の彼女たちを知ってもらいたい」。

 リー監督との再タッグは「『プレシャス』の裏側(プロデューサー)に参加し、また彼の手腕が見たかった。わたしは周りからコントロールフリーク(人の上に立ちたがる人)だと思われがちだけれど、むしろ人を雇って任せるタイプで、ほとんどはリー監督に委ねた。でもセットでは、ケネディ暗殺などを体験した一人として意見もしたわ。リー監督は常に真を追求し、(演技で)もし息の仕方が違っただけでも、やり直させるほどだった」と彼の演出を評価した。

 映画は、8人の大統領に仕えた執事を描くため、アメリカの歴史のどこに重点を置くのか懸念したが、一貫して人種差別の観点を描くことで、まとまりのある傑作になっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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