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トニー・レオンとチャン・ツィイーが語るウォン・カーウァイの新作『グランド・マスター』とは?

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チャン・ツィイー(左)とトニー・レオン
チャン・ツィイー(左)とトニー・レオン

 香港の人気俳優トニー・レオンが新作『グランド・マスター』について、共演者チャン・ツィイーと共に語った。

映画『グランド・マスター』写真ギャラリー

 同作は、北の八掛拳(はっけしょう)の宗師バオセンは引退を決意し、一番弟子マーサンを後継者に指名するが、マーサンがバオセンに背き彼を殺害したことで、バオセンの娘ルオメイ(チャン・ツィイー)と後継者候補だったイップ・マン(トニー・レオン)が、マーサンへの復讐を図っていくというもの。ブルース・リーを育てた中国拳法の達人イップ・マンの波乱の人生を、1930年代から1950年代までを軸に描き、ウォン・カーウァイ監督が十年以上の構想期間を経て製作した意欲作。

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 撮影中、困難だったシーンについてトニーは「オープニングシーンの雨の中の撮影は、これまで参加した映画の中で最も困難だった。地面は滑りやすく、雨のせいで震えていた」と語り、一方チャン・ツィイーは「駅で戦うシーンがキツかったわ。ウォン監督は、最も寒い状況下での撮影を望んでいて、現場の気温はマイナス10度くらいだった。この戦うシーンでけがをしても、体中が寒さでまひしていて、滞在している部屋に戻った時に、ようやく痛みを感じたくらいだったわ」と明かした。

 実在したイップ・マンを演じるための準備についてトニーは「ウォン監督から中華ソビエト共和国(臨時政府)のころを記した書物を見せてもらい、その当時の文化や習慣などを理解した」と答えたが、イップ・マンの情報に関しては香港に移った1949年以降の情報ばかりだったそうだ。そこで「実はブルース・リーが多くの書物を残していたため、イップ・マンの教えを受けたブルースの中国拳法のビジョンや哲学を学ぶことで、演じる自信が付き、宗師の魂も理解できたんだ」と新たなアプローチでイップ・マン役に近づけていったことを語った。

 ルオメイ役について、チャン・ツィイーは「過去にダンスを6年間学んできたから、中国拳法を学ぶトレーニングにもすぐに慣れたわ。でも、ルオメイは実在した人物ではないため当然情報がなく、監督はこの役について最初はほとんど語ってくれなかった。だから、監督とわたしが共にキャラクターを構成していったの」と答えた。

 最後にトニーは、ウォン監督が今作で格闘シーンは音楽を流しながら撮影していたことを明かした。映画は、イップ・マンの格闘シーンの描写はもちろんのこと、武術家としての精神面も見事に描き出した作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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