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北乃きい、かつての夢はバレリーナ!自身の“上京ものがたり”を語る

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「バレリーナになりたかった」と明かした北乃きい
「バレリーナになりたかった」と明かした北乃きい

 人気漫画家・西原理恵子の自伝的コミックを映画化した『上京ものがたり』の公開初日舞台あいさつが24日に都内で行われ、主演の北乃きいが自身の上京体験を語った。「13、4歳で上京したので、最初はご飯の炊き方も知らなかった。ご飯を炊けるようになって元気になったんです。ご飯は大事です」と故郷を離れても頑張ることのできた原動力をユーモアたっぷりに明かした。

北乃きい、かつての夢への思い…フォトギャラリー

 実は公開日を一週間勘違いしていたという北乃は「観に行こうと予約を入れようとしたら、まだやってなくて驚いた」と苦笑い。そんなミスもあったものの、初日を無事迎え、「すごくうれしいです」と改めて笑顔を見せた。

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 上京して漫画家を目指す主人公・菜都美を演じた北乃は自身のかつての夢に言及。「わたしもスカウトされるまではバレリーナになりたかった。ずっと習っていて、フランスとかに行って本格的にやりたいと思っていました。熱が出てもレッスンに行くくらい」と打ち明けた。結果としてバレリーナではなく女優の道を進むことになっただけに、演じた菜都美については「趣味を仕事にするところがすごいなと思います。わたしの周りでも40歳を過ぎて、会社を辞めて俳優を目指している人がいますが、とても元気をもらえます。諦めない人が好きです」と話した。

 また劇中で木村文乃が口にする「この世で起きたことはこの世で解決できるから生きていればなんとかなる」というセリフを北乃は紹介。その上で撮影当時を振り返り「ちょうど2年前でした。震災があったりして、木村さんのセリフにいろんなことを考えさせられた」としんみり。そんな過程を経て出来上がった作品については「自分ではできないことも、できなくても一度はやってみよう、ダメならしょうがないじゃんって背中を押してくれるようなすてきな映画」とアピールしていた。

 映画『上京ものがたり』は田舎から上京して美術大学に通い、作家デビューするまでを描いた西原理恵子の自伝的コミックを映画化した青春ドラマ。都会の片隅で人の温かさと社会の厳しさを知った女の子が、夢をつかむまでが描かれる。この日は北乃と共に池松壮亮谷花音森岡利行監督らも登壇した。(取材・文 名鹿祥史)

映画『上京ものがたり』はシネマライズ他全国公開中

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