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アニエスベーの初監督映画、日本初上映!ラインナップ発表!【第14回東京フィルメックス】

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吉田光希監督と松林要樹監督
吉田光希監督と松林要樹監督

 11月23日から開催される「第14回東京フィルメックス」のラインナップ発表記者会見が26日に都内で行われ、第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されたファッション・デザイナー、アニエスベーの初長編映画監督作『わたしの名前は…(東京フィルメックス邦題) / Je m'appelle Hmmm…(原題)』が特別招待作品として日本初上映されることが明らかになった。

 同作はフランス・ボルドー地方近辺を舞台に、長距離トラック運転手と少女との旅を描くロードムービー。アニエスは「わたしは偏見に対抗するような映画を作ることで、判断を急ぎすぎると間違うことがあることを伝えたいと思いました。そしてもっと深刻なのは、罪を取り違えてしまうこと。わたしはこの旅を『挿話的な』期間として描き、また彼らの間に確かに存在する、とても静かで純粋な愛情を描き出したかったのです」などとコメントを寄せている。

 コンペティション部門には、本映画祭の林加奈子ディレクターが「充実感と浮遊感、トランスするような作品」と語った全10作品がノミネート。日本からは2作品が出品される。一頭の馬がたどる数奇な運命を描いたドキュメンタリー『祭の馬』を撮った松林要樹監督は、「答えがない映画を作ろうと思いました」と作品を紹介。

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 一方、風俗嬢の刹那的なラブストーリーを描いた『トーキョービッチ,アイラブユー』の吉田光希監督は、「(これまで)生っぽさやリアリティーを追求してきましたが、自分の中で挑戦し、フィクションに向かい合ってみたいと思い作りました」と作品に込めた思いを明かした。そのほか、5月に行われた第66回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)に輝いたアンソニー・チェン監督の『イロイロ(英題) / ILO ILO』など話題作が並ぶ。

 また、オープニング作品には、同カンヌ映画祭で脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督の『ア・タッチ・オブ・シン(英題) / A Touch of Sin』、クロージング作品には、ポル・ポト政権下のカンボジアでリティー・パニュ監督自身の体験に基づいて描かれた『ザ・ミッシング・ピクチャー(英題) / THE MISSING PICTURE』が決定した。

 本映画祭は、アジアを中心とした独創的な作品を上映する国際映画祭。ジャン・グレミヨン監督作品の特集上映や、第70回ベネチア国際映画祭クラシック部門で上映され話題を集めた中村登監督作品を特集上映する「生誕100年 中村登」も開催。

 コンペティション部門の審査委員長は、イランのモフセン・マフマルブフ監督、そのほか女優の渡辺真起子、フランスのプロデューサー、イザベル・グラシャン、松田広子プロデューサー、中国のイン・リャン監督が審査員を務める。(取材・文:嶋田真己)

第14回東京フィルメックスは11月23日~12月1日まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で開催

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