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真田広之&コリン・ファース共演作を監督と原作者の妻が語る

第61回サンセバスチャン国際映画祭

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パトリシアさんとジョナサン・テプリツキー監督
パトリシアさんとジョナサン・テプリツキー監督

 第61回サンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門で、真田広之コリン・ファースと共演した映画『レイルウェイ 運命の旅路』が上映され、ジョナサン・テプリツキー監督や原作者エリック・ローマクス氏の妻パトリシアさんらが記者会見を行った。

映画『レイルウェイ 運命の旅路』場面写真

 同作品は第2次世界大戦中、日本軍の捕虜となりタイとビルマを結ぶ泰緬鉄道建設に従事させられた英国人将校エリックと、日本兵通訳の永瀬が遺恨を乗り越えて、のちに友情を育んだ実話を映画化したもの。しかし残念ながら、映画が完成する前の2011年にモデルとなった永瀬氏が、2012年にエリック氏が相次いで鬼籍に入った。

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 パトリシアさんは「本作は二つのことを示していると思います。一つは、わたしたちが忘れしまった過去を思い起こさせてくれるということ。もう一つは、第2次大戦以降もアフガニスタン紛争など争いは続いていますが、凄惨(せいさん)な体験をしたストレスは、決して癒やされることはないということです」と語った。

 パトリシアさんの役はニコール・キッドマンが演じており、劇中でも描かれているが、解放後も心的外傷後ストレス障害(PTSD)にさいなまれたエリック氏を彼女はずっと支えてきた。二人でタイの元捕虜施設を訪れたときに、エリック氏が語った言葉をパトリシアさんは忘れられないそうで、「『憎しみはいつか止めなければいけない。でも忘れてもいけない』と……」と涙ながらに話す一幕もあった。

 また、テプリツキー監督は難役を務めた真田広之の起用について「コリンと同等の役を演じてもらわなければならず、存在感ある俳優が必要だった。真田さんは、憎しみ合っていた二人がどのように互いを理解し、親しくなっていくかを理解してくれた。役者としてだけではく、人としても素晴らしい」と賛辞を贈った。

 なお、同作品は第26回東京国際映画祭(10月17日~25日)の特別招待作品にも選ばれている。(取材・文:中山治美)

映画『レイルウェイ 運命の旅路』は2014年4月全国公開

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