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監督と主演男優が明かす大人の恋を描いた新作『カイロ・タイム ~異邦人~』とは?

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ルバ・ナッダ監督とアレクサンダー・シディグ
ルバ・ナッダ監督とアレクサンダー・シディグ

 映画『シリアナ』『ミラル』などに出演している俳優アレクサンダー・シディグが、新作『カイロ・タイム ~異邦人~』について、ルバ・ナッダ監督と共に語った。

映画『カイロ・タイム ~異邦人~』場面写真

 同作は、カナダの女性ジュリエット(パトリシア・クラークソン)は、国連で働く夫と合流して休暇を過ごす目的で、エジプトの首都カイロを訪れるが、仕事で到着の遅れる夫が、代わりにエジプト人の元警備員タレク(アレクサンダー・シディグ)に彼女を迎えに行かせたことで、ジュリエットは神秘的なカイロの街やタレクの人柄に惹(ひ)かれていくというストーリー。ルバ・ナッダ監督は本作で脚本も執筆している。

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 カイロを舞台にしたのは「わたしはカナダのモントリオール出身だけれど、父がシリア人、母がパレスチナ人で2年間シリアにも住んでいたの。だから初めてカイロを訪れた時も、アラビア語をすでに話せたから、すぐにカイロを好きになったことがきっかけよ」と答えた。さらにこのエジプト人タレクはルバ監督の父親の影響によるものらしく、「父はわたしを含め3人の娘を育ててくれたけれど、マッチョで男らしい性格や外見がアラブ人らしかったため、典型的なアラブ人という見方をされることが多かった。だからアラブ人に対する先入観をなくそうと思ったことで、タレクというキャラクターが生まれたの」と明かした。

 パトリシア・クラークソンの起用について、ルバ監督は「繊細だけれど簡素なこの脚本を執筆した際に、顔で繊細さを伝えられる女優を探していたの。大げさな演技は必要なかったから。わたしは映画『アンタッチャブル』からパトリシアのことが好きで、彼女が持つ繊細さともろさが、人々に共感を持ってもらえると思ったの。彼女に脚本を渡すとすぐに、この複雑な感情を持つ女性を理解してくれたわ」とパトリシアの演技を評価した。

 これまで映画やテレビドラマで助演役の多かったアレクサンダーが、主演に挑戦してみて「これまで約20年性格俳優としてトレーニングし、(7年続いた)テレビシリーズ『スター・トレック/ディープ・スペース・ナイン』以外は、さまざまな役柄に挑戦できた。個人的にはそれだけでも十分だったが、その経験で主役を演じることができたよ」と自信をのぞかせた。

 映画は、神秘的なカイロの街での大人の男女の出会いが、胸を震わせるような切ない思いとして見事に描かれた秀作だ。(取材・文・細木信宏/Nobuihiro Hosoki)

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