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母が息子を去勢…鬼才キム・ギドク、衝撃の新作が上映

第18回釜山国際映画祭

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独自のスタイルを語ったキム・ギドク監督(中央)
独自のスタイルを語ったキム・ギドク監督(中央) - 撮影:芳井塔子

 第18回釜山国際映画祭で、映画ファンと監督が直接語り合うイベント「トーク・トゥ・トーク」が行われ、注目の韓国映画を集めたコリアン・シネマ・トゥデイ部門で上映された映画『メビウス(原題)』のキム・ギドク監督が出席した。

映画『嘆きのピエタ』フォトギャラリー

 映画祭で上映された『メビウス(原題)』は、夫の浮気により狂乱した妻が長男を去勢し、自責の念により父が息子に快楽の手段を教えようとする衝撃作だ。昨年、『嘆きのピエタ』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したギドク監督の最新作とあって早くから世界で注目されてきた。

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 ギドク監督は独自のスタイルを貫きながら、世界的にも評価されていることについて質問されると「心掛けていることは、わたしの心の中心を見つめること、そこからテーマを見つけて脚本にしていくことです。一番重要なのは純粋であること。そして自分自身を見つめて集中して書く。そうすることで観客の心に響く作品が出来上がると思っています」と答えた。

 また、R指定を受ける作品が多いことについて、「観客に楽しんでもらうために全てのシーンが重要なのですが、レーティングが存在するのも事実です。それは社会のルールなので、まあ仕方ないということでしょう」と監督が答えると、会場からも同意の拍手が起こった。

 最後に、ファッションスタイルもユニークであることを聞かれると、突然立ち上がり全身を見せながら「もらったコートと靴ですよ。とても高いようですが、デザイナーの宣伝のために着ているんです」とおちゃめにコメントするなど、会場にいる多くのファンとの楽しいトークイベントとなった。(芳井塔子)

第18回釜山国際映画祭は10月12日まで開催

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