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リヴァー・フェニックス幻の遺作、2014年日本公開が決定!

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2014年、ついに日本公開! - 映画『ダーク・ブラッド(原題)』よりリヴァー・フェニックスさん
2014年、ついに日本公開! - 映画『ダーク・ブラッド(原題)』よりリヴァー・フェニックスさん - (C) 2013 Sluizer Films BV

 1993年10月31日に23歳の若さで他界した俳優リヴァー・フェニックスさんの遺作『ダーク・ブラッド(原題)』が、2014年に日本公開されることが決まった。本作は、クランクアップ10日前にリヴァーさんが薬物の過剰摂取で急逝したため未完のまま長らくお蔵入りとなっていた作品を、ジョルジュ・シュルイツァー監督が完成させたもの。2012年9月にオランダ映画祭でプレミア上映されて世界的な話題となった作品だ。

美しい…映画『ダーク・ブラッド(原題)』フォトギャラリー

 リヴァーさんの死後、保険会社に『ダーク・ブラッド(原題)』のフィルムを取り上げられることを恐れて同フィルムをオランダに持ち帰り保管していたシュルイツァー監督は、2008年に大病を患い死に直面したことをきっかけに、本作を完成させることを決意。2009年により製作を再開し、撮影できなかったシーンはナレーションで補うなどして、2012年についに完成させた。

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 本作でリヴァーさんが演じているのは、妻を亡くし、かつて核実験場だった砂漠の荒れ地に世捨て人のように暮らす青年ボーイ。ボーイが、車の故障のため足止めされた裕福な夫婦ハリー(ジョナサン・プライス)とバフィー(ジュディ・デイヴィス)に出会い、三人の関係が次第に緊迫の度を深めていくさまが描かれる。ボーイが美しいバフィーに好意を寄せ、彼女もボーイの不思議な魅力にはまり込むにつれ、ボーイとハリーは衝突を繰り返すようになる……。

 『スタンド・バイ・ミー』(1986)で鮮烈な印象を残し、『旅立ちの時』(1988)では第61回アカデミー賞助演男優賞にノミネート、『マイ・プライベート・アイダホ』(1991)では第48回ベネチア国際映画祭男優賞受賞と、ルックスと演技力を兼ね備えた俳優として将来を嘱望されたリヴァーさん。リヴァーさんが珍しく邪悪な役どころに挑戦した本作で、没後約20年にして改めて、彼の俳優としての底知れない魅力を思い知らされるはずだ。(編集部・市川遥)

映画『ダーク・ブラッド(原題)』は2014年、ユーロスペースほか全国公開

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