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高畑勲、盟友・宮崎駿の引退撤回を示唆?自身の今後は未定

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宮崎駿の引退に言及した高畑勲監督
宮崎駿の引退に言及した高畑勲監督

 高畑勲監督によるスタジオジブリ最新作『かぐや姫の物語』の完成報告会見が7日、グランドプリンスホテル新高輪で行われ、高畑監督が盟友・宮崎駿監督の引退について口を開いた。

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 高畑監督にとって14年ぶりの劇場アニメとなる本作。くしくも今年9月にスタジオジブリの盟友である宮崎監督が引退を表明したが、高畑監督は「本人としては、引退を表明することでけじめをつけたかったんだと思う。今度は本気ですと言っていたが、(気持ちが)変わる可能性はあると思う。彼とは長い付き合いですから。もしそういうことがあっても、驚かないでほしいと思います」と語った。また、自身の今後の創作活動については「この先のことは何も考えておりません」と表明するにとどまった。

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 一方、これからのジブリについては「僕はジブリに在籍しているけども、(今まではプロデューサーの)鈴木敏夫や、宮崎駿が基本的なことを決めてきた。この映画の製作も、ジブリ本体ではなく、少し外れたところ(新設したスタジオ)でやりました。ですから僕はジブリに責任もなければ、今後どうなるのかもわかりません」とコメントし、会場を笑わせた。

 およそ8年という年月をかけてようやく完成した本作については「非常に長い時間と、大変高いお金が掛かってようやく完成できました。共に仕事をしたスタッフは非常に優秀な人たちでした。今まで僕は(スタッフというのは)苦楽を共にする仲間だと思っていたので、それほど感謝してこなかった。でも今回は心から感謝したい」とあいさつ。「この作品ができて本当にうれしかった。あとはどれだけお金を回収するか。作るときはそういうことを考えずに作るが、できたら問題はそればかりです。皆さんのお力をお借りしたい」とアピールした。

 さらに、本作の絵について「今回、新しい表現が達成できた。ずうずうしく言えば、日本のアニメが一歩進んだような気がしています。僕は普段、あまりこういうことは言いませんが、今回は非常に満足を覚えました」と晴れやかな顔を見せていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『かぐや姫の物語』は11月23日より全国公開

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