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竹中直人が岡倉天心に!『天心』公開に晴れ晴れ

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天心直筆の掛け軸に興味津々な様子の竹中直人
天心直筆の掛け軸に興味津々な様子の竹中直人

 俳優の竹中直人が16日、シネマート新宿で行われた映画『天心』初日舞台あいさつに登壇し、晴れ晴れとした表情を見せた。温水洋一木下ほうか橋本一郎キタキマユ神楽坂恵城之内正明渡辺裕之松村克弥監督が来場した。

映画『天心』初日舞台あいさつフォトギャラリー

 東日本大震災などの影響もあり、プロジェクト立ち上がりから5年の歳月を経てようやく完成した本作。茨城県で全体の8割が撮影されたが、撮影時期は2012年の12月。松村監督によると、「寒さなどでスタッフが6人倒れた」ほど過酷な撮影だったという。日本画家の狩野芳崖を演じた温水も「12月の茨城は本当に寒くて。死にそうだった」と述懐。しかし、東日本大震災による津波の影響で流されてしまった六角堂を再建するなど、茨城県民の「本作を復興のシンボルに」という思いが本作には結実している。

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 初日を迎えた松村監督は感無量な様子で、「5年越しでようやく映画が完成して。こうしてこの場に立てるのが光栄です」とあいさつ。一方の竹中も「今日、目が覚めたら気候もあったかくて。こんな気持ちいい日に初日を迎えられてうれしいです。今日は楽しんで帰ってください。天心が残した一つ一つの言葉が本当にすてきで。明治の男の気骨を感じられて、演じがいがありました」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。

 今年2013年は岡倉天心の生誕150周年および没後100年にあたる。岡倉天心は現代の東京藝術大学の前身となる東京美術学校や日本美術院の創立に関わった後、ボストン美術館東洋部長に就任。世界的ベストセラー「茶の本」を著すなど、「日本近代美術の父」として知られる。この日は同作の初日を祝して、明治32年に天心が扇面に詠んだとされる「可憐と…」を一般に初公開。天心独特の右肩下がりの丸みのある書体で書かれたその掛け軸は、お値段160万円という貴重な一品で、キャスト陣も興味津々な様子で眺めていた。

 先行上映された茨城県では大ヒットを記録しており、「これから全国で上映をしていきますが、日本には天心のような人がいるんだということを世界に発信していきたいと思います」と意気込みを語る松村監督であった。(取材・文:壬生智裕)

映画『天心』はシネマート新宿ほかにて公開中

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