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巨匠イエジー・スコリモフスキが来日!監修を務めた「ポーランド映画祭」の開幕を宣言

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イエジー・スコリモフスキ監督
イエジー・スコリモフスキ監督

 ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督が30日、監修を務めたシアター・イメージフォーラムの特集上映「ポーランド映画祭2013」の開幕あいさつに登壇した。

 観客の前に立ったスコリモフスキ監督は「日本には来るのは6回目。そしてこのシアター・イメージフォーラムにやってくるのは5回目です」とあいさつ。舞台あいさつの後には1965年の映画『不戦勝』が上映されることに触れて、「これから皆さんがご覧になるのはわたしが50年ほど前に作った作品になります。まだ当時は身体的に若く、50キロの列車から飛び降りることができたくらいでした。ぜひ楽しんでください」とジョークを交える一幕もあった。

 また今回、本映画祭のために来日したPolish Film Institute代表のアグニエシュカ・オドロヴィッチ氏は、「日本は大変美しい街で、早くも夢中になってしまいました」と切り出すと、「今回はポーランド映画の巨匠スコリモフスキ監督と一緒です。彼は日本に夢中になっておりますが、わたしは、ポーランド映画製作者の最高責任者として、スコリモフスキ監督がきちんとポーランドに戻るかどうか見張らなくてはなりません。もし彼が日本に永住してしまうようなことになってしまったら、ポーランド映画界にとっては最大の損失。それは許すことができませんから」と茶目っ気たっぷり。会場を笑いに包んだ。

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 昨年秋に開催された「ポーランド映画祭2012」は連日満員を記録し、大盛況のうちに終幕。そして映画祭開催後も、全国各地の熱心な映画ファンからアンコールの声が届いたこともあり、今年も映画祭が開催されることとなった。今年は、『灰とダイヤモンド』『地下水道』などで知られる“ポーランド映画界の生きる伝説”アンジェイ・ワイダ監督の傑作7本を筆頭に、アンジェイ・ズラウスキイェジー・カヴァレロヴィチといった映画史に名を刻む監督たちの傑作群を加えた充実のラインナップとなっている。(取材・文:壬生智裕)

「ポーランド映画祭2013」は12月13日まで渋谷のシアター・イメージフォーラムにて開催中

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