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オスカー女優ヘレン・ハントがセックスセラピストに挑戦した話題作『セッションズ』とは?

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ヘレン・ハント
ヘレン・ハント - Matt Carr / Getty Images

 映画『恋愛小説家』でアカデミー賞主演女優賞を獲得した演技派女優ヘレン・ハントが、新作『セッションズ』について語った。

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 同作は、幼少期に患ったポリオによって30年以上も首から下が動かない状態のマーク(ジョン・ホークス)は、“鉄の肺”と呼ばれる巨大な呼吸器の中で過ごしていたある日、ヘルパーに恋したことで女性との性交渉を望みセックスセラピストのシェリル(ヘレン・ハント)を訪ねたことが、彼の人生に大きな変化をもたらしていくというもの。映画『美女と時計とアブナイお願い』のベン・リューインがメガホンを取った。

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 自ら裸になるセックスセラピストという難しい役について「最初に出演を承諾した時は、実際に演じるまでそのことについては考えないようにしていたわ。脚本を読んで、演技派ジョン・ホークスと共演すること、さらにゾッとするようなタイプの監督じゃなかったことからOKしたの(笑)。脚本の素晴らしさに惹(ひ)かれたから、演じるまで(裸になることを)気にしていなかった」と語ったヘレンは、映画内でヌードシーンを体当たりで見事に演じている。

 実在のセックスセラピストと話をしたことについて「これまでの出演作品も実在する人たちと話をし、それを参考にしていたけれど、最終的には自分のやり方で演じていくため、話の内容はわずかな手助けにしかならないことが多かったの。でも今作は、 娼婦や男性のファンタジー役を演じるわけではないから、セックスセラピストが障害者の部屋に入った時の気持ちを知りたかった。特に最初の30分間で、どうなっていくか不安だと思ったから。実際に話した女性は、正直に何もかも教えてくれたから、彼女のストーリーや振る舞いを意識しながら演じたわ」と明かした。

 見どころについて「年配の方だけでなく、大人が16、17歳の子どもを連れて観にきてほしい。障害のあるマークが、セックスの固定概念を壊すストーリーで、映画内のセックス行為は、リアルで観客も共有できるものだと思うわ。それに誰もが、性的な要求をすべて理解しているほどパーフェクトではないと思う。だから、障害のある人たちが人生において生きがいを求めることに深い意味があるの」と述べた。

 映画は、主人公マークは障害がありながらも、自身が置かれた立場に悲観せずに人生を謳歌(おうか)しようとする姿が共感せずにはいられない作品になっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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