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2013年最もガッカリしたトホホなダメ映画が決定!映画秘宝はくさいアワード発表!

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表紙は今年度ベスト映画の『パシフィック・リム』!
表紙は今年度ベスト映画の『パシフィック・リム』! - 映画専門雑誌「映画秘宝」2014年3月号 洋泉社刊 1,050円(税込み)

 その年最もガッカリさせられたトホホ映画を決定する、映画専門雑誌「映画秘宝」の「2013年度HIHOはくさいアワード」が今年も発表された。あの大スターが主演に製作まで務めた大作が、一番残念な映画として鉄槌を下されている。「はくさいアワード」は、秘宝執筆陣を中心に、映画監督、俳優、作家などの投票で決定する映画賞。今年は総勢126名の映画フリークのランキングを集計し、ベスト&トホホ映画が選出された。

 見事(?)トホホ1位に輝いたのは、ブラッド・ピット主演の映画『ワールド・ウォー Z』。ブラッド自ら製作を手掛けた大作ゾンビ映画として話題を呼んだが、まずは暴力表現を抑えた内容が「血といえばブラピの鼻血しか出てこないチキンゾンビ映画」(添野知生)と酷評。また「ブラピだけ安全すぎて危機感皆無。ラノベの主人公かよ」(倉田英之)と都合が良すぎる展開への不満も。熱狂的な支持を集める小説が原作というのも期待に拍車をかけたのか、「原作者マックス・ブルックスに謝れ!!」(大久保義信)と全く違う内容に憤る声も多かったようだ。

 続く2位は、スーパーマン誕生の物語を再び描く『マン・オブ・スティール』。「ドナー版信者の懐古厨と揶揄されようが、こんなんスーパーマンじゃない!」(モリタダシ)など過去の第1作に追いついていないという指摘や、根本的に「スーパーマン」をわかってないととられる内容に不満が多かったか。ちなみに賛否両論を巻き起こした実写版『ガッチャマン』は6位。「公開前から期待値ゼロどころかマイナスで見てもひどい」(山田誠二)という意見もあり、期待されていなかったゆえの順位だったようだ。総評における柳下毅一郎の「要は“俺の人生を肯定するかしないか”の思想的問題だから、そこに映画の出来の良さなんて関係ない」という言葉が印象深い。

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 一方のベスト映画は、トップ5が『パシフィック・リム』『ゼロ・グラビティ』『ジャンゴ 繋がれざる者』『地獄でなぜ悪い』『クロニクル』。これには映画評論家の町山智浩も総評で「宇宙と、怪獣と、西部劇と、ヤクザと、オタク……コドモか!(笑)」と苦笑。いかにも映画秘宝らしいランキングになっている。(編集部・入倉功一)

脱力! 映画秘宝トホホテン「2013年度 HIHO はくさいアワード」は以下のとおり。

1位『ワールド・ウォー Z』
2位『マン・オブ・スティール』
3位『ダイ・ハード/ラスト・デイ
4位『R100
5位『キャリー
6位『ガッチャマン』
7位『死霊のはらわた
8位『47RONIN
9位『人類資金
10位『永遠の0』『グランド・マスター』『スプリング・ブレイカーズ

「映画秘宝 2014年3月号」は洋泉社より発売中(税込み1,050円)

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