『ミーン・ガールズ』ダニエル・フランゼーゼ、ゲイだとカミングアウト
映画『ミーン・ガールズ』でゲイの男子高校生ダミアンを演じていたダニエル・フランゼーゼが変わった形でカミングアウトした。
ダニエルは自分が演じたダミアンに手紙を書き、カミングアウトするまでの険しい道のりを説明している。Indiewireに掲載された手紙には、「ダミアンへ。最後に会ってから長い時間がたっているね。ちょうど10年だ。あの時の僕は26歳、君は16歳だった。君は自分に誇りを持っていたけど、僕は臆病な俳優だった。君はみんなに尊敬される象徴的なキャラクターへと成長したね。僕も若いころに君のようなお手本が欲しかったよ。そうであればゲイとして成長するのが楽だったかも」と書いている。
なぜ今までカミングアウトしなかったかについては、ハリウッドでいろいろな役を演じたかったからだとも説明。ダミアンを演じたあと、ゲイのイメージが強くなり、男らしい役のオーディションを受けることさえ断られる日々が続いたと語っている。その後のダニエルは、ダミアン役に人生を台無しにされたと思い、ゲイであることをひた隠しにし、メディアの前で女性とキスまでして本当の自分を押し殺していたらしい。
これまでカミングアウトする機会は何度かあったらしいが、今月、公開10周年を迎える『ミーン・ガールズ』のダミアン役をもう一度振り返ったところ、自分に誇りを持てるようになり、ゲイであることを公表する気になったという。
最後に彼は、ハリウッドも世の中のミーン・ガールズももう怖くないと語り、ダミアンにお礼を言っている。ダニエルは6月にオレゴン州ポートランドで行われるゲイ・プライド・パレードのグランドマーシャルを務めることになっているそうだ。（澤田理沙）
