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三國連太郎主演の幻の映画、30年越しで公開!長山藍子も自らの家族を思って涙!

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舞台あいさつを行った誠直也、長山藍子
舞台あいさつを行った誠直也、長山藍子

 昨年亡くなった名優・三國連太郎さんが生前出演した180本を超える映画作品の中で唯一未公開になっていた映画『朽ちた手押し車』が、制作から30年を経て全国公開されることになり、3日の上映初日、本作に出演する長山藍子誠直也が、舞台あいさつを行なった。2人の再会もまた、撮影以来、30年ぶりということだった。

映画『朽ちた手押し車』場面写真

 日本海の漁村を舞台に、認知症の父(三國)と末期の病を患う母を抱える家族の苦悩を描く本作。長山は「高齢化社会での認知症の介護や末期の看取りなど、今こそ身近に感じられるようになったけど、これ、30年前に撮ったのよね。三國さん、初井言栄さん(母親役)、田村高廣さん(長男役)、島宏監督、皆さん亡くなったけど、先輩方がほんとに有意義な映画を撮っていてくださった」と話した長山は、「あなた(誠)も次男坊の、いろんなものを背負った、たいへんな役だったわね」と当時の撮影を振り返った。

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 父に反発して都会に出るが、居場所がなく実家に戻ってくる次男坊を演じた誠。「田舎から出てきた雰囲気がピッタリだと監督に言われ、使ってもらった。島監督はいつも穏やかで、うまくいくのをじっと待つ方でしたね。(本作での)僕の家族は全部故人になった。残っているのは兄嫁(長山)だけなので、面倒見なきゃ。というのは冗談ですが」と笑いを誘う。

 「あれから30年。わたしも(三國や初井のような)こういう域になりました。映画の自分は、違う人みたい」という長山。「当時61才だった三國さんが、毎日2、3時間かけて80歳になるメイクをして、このために歯も抜いて、本当に迫力がありました。年を取ると大変で、心の傷もいろいろだけれど、三國のお父さんがずっと海を観ているシーンは、悲しいけれど優しい気持ちになれますね。今日はここに、わたしの92歳と80歳の義理の父母も来てくれているの」と映画同様、家族への思いに少し涙ぐむ場面もあった。(取材/岸田智)

映画『朽ちた手押し車』は丸の内TOEIほかで公開中

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