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金字塔SF「スター・トレック」が世界に及ぼした影響を再検証!

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映画版第1作『スター・トレック[1979年版]』より
映画版第1作『スター・トレック[1979年版]』より - Star Trek: The Motion Picture & Copyright (C) 2014 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. All rights reserved.

 SFの金字塔とも呼ばれ、この夏WOWOWで映画版全12作品が一挙放送される『スター・トレック』シリーズが、これまで世界に及ぼしてきた多大なる影響を改めて検証してみた。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』作品情報

 シリーズの原点は、1966年にアメリカのテレビ局NBCで始まったドラマ「宇宙大作戦」。銀河系を旅する宇宙船USSエンタープライズ号の冒険を通して差別や戦争など現代の社会問題を描く骨太なストーリー、低予算ながらもハイクオリティーな特撮映像が高く評価された同作だが、アメリカのドラマでは初めてアフリカ系や東洋系などさまざまな人種で主要キャストを構成したことの意義も大きかった。

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 結局、思うように視聴率が伸びなかったことから打ち切りになった「宇宙大作戦」だったが、その一方で「トレッキー」と呼ばれる熱狂的マニアが全米および世界各地で増殖した。ファンクラブの結成やイベントの開催が盛んとなり、1976年にはファンの署名運動でNASAのスペースシャトル第1号が「エンタープライズ」と命名されたほど。そうした根強い人気を背景に作られたのが、1979年の映画版1作目『スター・トレック』だったというわけだ。

 これまでに製作された作品はテレビシリーズが5本、映画シリーズが12本。サントラ盤レコードやCD、ビデオゲーム、コミック本にフィギュアなどさまざまな関連商品が発売され、アトラクションやミュージアムまで建設されてきた。また、携帯電話の開発者マーティン・クーパー博士など「スター・トレック」に影響されて科学技術の道を歩んだという科学者や宇宙エンジニアも多く、あのスティーヴン・ホーキング博士も熱心なファンとして知られている。

 実在する小惑星にミスター・スポックやエンタープライズの名前が付けられ、世界最大の英語辞書であるオックスフォード英語辞書に「トレッキー」や劇中用語が掲載されるなど、もはや「スター・トレック」は全人類共通の文化的財産とも呼べるだろう。とはいえ、若い世代を中心に「スター・トレック」未体験という層も少なくないはず。今回の映画版シリーズ一挙放送は、気軽に「スター・トレック」の世界を楽しむ絶好のチャンスかもしれない。(文・なかざわひでゆき)

映画『スター・トレック』は7月28日夜9:00よりWOWOWシネマにて放送

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