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テイラー・スウィフト、映画出演 ファンに伝えたかったこととは?

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わたしが伝えたいのはね……。
わたしが伝えたいのはね……。

 アメリカを代表する人気ミュージシャンのテイラー・スウィフトが、俳優に挑戦した話題作『ザ・ギヴァー(原題) / The Giver』について語った。

 本作は、人々の愛や憎しみなどの感情が排除され、犯罪や飢餓のない環境で平和に暮らす近未来が舞台。ある日若者ジョーナス(ブレントン・スウェイツ)は“記憶を受け継ぐ者”として選ばれ、記憶の伝承者“ザ・ギバー”(ジェフ・ブリッジス)から人類の歴史が愛や苦悩などで形成されていたことを知り、感情のない現状世界を変えていこうとする。テイラーは、過去に“ザ・ギバー”から指導を受けた女性ローズマリー役を演じている。この他メリル・ストリープアレキサンダー・スカルスガルドなどが出演。ロイス・ローリーの児童小説「ザ・ギバー 記憶を伝える者」を映画『ソルト』のフィリップ・ノイスが映画化した。

 ミュージシャンとして第一線で活躍するテイラーが、今作に興味を示したのは「まず、ジェフ・ブリッジスという、わたしが考えることさえおこがましいほどの人物と共演できる機会が与えられたから。次に初めてのシリアスなドラマ映画で深みにはまらず、小さな役ではあるけれど、映画内では重要な役を演じられるという夢のようなシナリオだったから。さらに尊敬するロイス・ローリーの原作で、子供の頃に読んだ原作がいまだに鮮明に記憶に残っていたからなの」と全ての条件が整っていたようだ。

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 子供の頃に影響を受けたローリー作品のイメージについて「原作は、わたしが大切だと思っている人類における歴史、音楽などの芸術、知識、そして記憶などを賛美しているの。近年、わたしはソーシャルメディアや手紙を通して、激しい苦痛、強烈な喪失感、不安などの人生の困難を記したファンの言葉を受け取っていて、わたし自身も彼らに一瞬の幸福を求めて人は生きていることを伝えてあげたいと思っていたの」と明かした。

 そんなテイラーが今作を通してファンに伝えたかったこととは「幸福は継続しないし、幸福を一瞬でも垣間見れるのはごくたまにしかないけど、そんな幸福を得るために人は挑戦する価値があると思っている。だからわたしは、今作を通してファンにそんな重要なことを学び取ってほしいわ」と明かした。

 映画は、感情さえ管理された近未来の設定に恐怖を感じるとともに、人間において感情の意味合いを深く認識させてくれる作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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