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アパートを相続したけれど売却できない!ケヴィン・クラインが明かす複雑な内容の新作とは?

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ケヴィン・クライン
ケヴィン・クライン

 演技派俳優ケヴィン・クラインが、新作『マイ・オールド・レディー(原題) / My Old Lady』について語った。

ケヴィン・クライン出演映画『ラスト・ベガス』フォトギャラリー

 本作は、3度の離婚とキャリアに絶望していたニューヨークに住むマシアス(ケヴィン・クライン)は、亡き父親からパリ郊外の豪華なアパートを相続するが、そこには老婦人(マギー・スミス)と彼女の娘(クリスティン・スコット・トーマス)が住んでいたうえに、フランスの古き不動産システム「ビアジュ」により、老婦人が亡くなるまでアパートを売却できないと知り、そのアパートに居座ることを決めてひと騒動起こすというコメディー調ドラマ作品。ベテラン劇作家イスラエル・ホロヴィッツの長編監督デビュー作。

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 初監督したイスラエルについて「初監督には二つのタイプがある。映画学校を出たばかりで俳優を演出したがるタイプと、もう一方は俳優に演技をさせ、邪魔をせず、必要な時だけ助言するタイプだ。映画学校を卒業したばかりの監督なら、シーンごとにキャラクターの動機をわざわざ説明したり、カメラをナンセンスな位置に配置したりするが、舞台で長年演出してきたイスラエルは、撮影監督を信頼し、俳優にも演技を委ねることができる」とイスラエルには初監督という印象はなかったらしい。

 クリスティン・スコット・トーマスとは一度共演している。「映画『海辺の家』でクリスティンと共演した際に、アーウィン・ウィンクラー監督がカットの声を掛けず、シーンが終わってもそのまま長回しをしていたことがあった。シーンが終わっても僕が平気で会話を続けていると、クリスティンが『もう終わったでしょ?』としかめっ面で怒ってきたことがあったよ。でも今は、彼女もそんなやり方に慣れてしまい、今作では台詞以外に彼女が即興で僕が演じるマシアスに皮肉を言っているシーンもある」と語ったとおり、彼女との掛け合いが見所の一つだ。

 今作の魅力は「出来上がりが 僕が想像していたものと少し違っていて、映画内にはシーンがずっと続くようなサプライズがあり、原色のカラーに近いような(毒ついた)濃いめのコメディーもあり、さらにロマンスも交錯していて、観客には全く予想できない展開がとても面白いんだ」と演じた彼自身も出来具合に驚いているようだ。

 映画は、さまざまな展開を用意しながらも、最終的には演技派俳優たちの演技に作品を委ねた監督の狙いが興味深い。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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