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難民映画祭で悲痛の訴え…5,100万人以上が苦しむ状況にスポットを

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UNHCR駐日代表のマイケル・リンデンバウアー氏
UNHCR駐日代表のマイケル・リンデンバウアー氏

 9日、「難民」をテーマにした国内外の作品を無料で上映する「第9回UNHCR難民映画祭」の記者会見と、同映画祭での上映が予定されているイタリア映画『ボーダー ~戦火のシリアを逃れて~』のプレ上映会が日本記者クラブで行われた。

 「UNHCR難民映画祭」は世界中から集められたさまざまなドラマやドキュメンタリー作品を通じて、人々の恐怖や絶望、喪失感および、希望と勇気、活力と成功を紹介。難民、国内避難民、無国籍者、セクシャルマイノリティーなどの過酷な状況についての理解向上を目指しており、今年で9回目の開催となる。

 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の特使を務める女優のアンジェリーナ・ジョリーは同映画祭の開催を受けて、「UNHCR難民映画祭は毎年、皆さまに人々の勇気に満ちた物語を届けます。故郷から引き離され、厳しい困難に直面しながらも、力強く生きていく難民。その相手を思いやる心、尊厳、不屈の精神からわたしたちは多くを感じ、学ぶのです。それぞれの物語が皆さまの心に響き、忘れられない経験となるように願っています」とメッセージを寄せている。

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 この日は、夫がシリア政府軍を脱走し、自由シリア軍に加わることを決意したことで政府軍から命を狙われることになった信仰深いシリア女性とその姉妹が、トルコの国境を目指すイタリア映画『ボーダー ~戦火のシリアを逃れて~』を上映。UNHCR駐日代表のマイケル・リンデンバウアー氏は「彼女たちの旅がいかに過酷で、衝撃的なことか。この作品はドラマですが、日々、起きている現実でもあります。今、世界では5,100万人以上の人が、こういう状況に置かれていて、助けを求めています。皆さんにはぜひとも、映画を通じて世界で何が起きているのかを知っていただきたい」と訴える。

 今年の映画祭で上映される作品はシリア、トルコ、アフガニスタン、ブータン、ルワンダ、リビア、南スーダンなど、世界各国を舞台とした13作品。世界の難民問題を取りあげたドキュメンタリーやドラマのほとんどが日本初上映。今年は東京のほかに、北海道、兵庫県でも開催が予定されている。(取材・文:壬生智裕)

「第9回UNHCR難民映画祭」は10月4日、11日~19日にイタリア文化会館ほか都内各所で実施
10月12日には北海道大学札幌キャンパスにて、10月25日~26日には関西学院大学西宮聖和キャンパスにて開催予定

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