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鈴木P、ジブリの社員をどうする?押井守の追及にタジタジ

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押井守の追及にタジタジだった鈴木敏夫プロデューサー
押井守の追及にタジタジだった鈴木敏夫プロデューサー

 スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが11日、新宿ピカデリーで行われた、『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第4章』公開記念トークイベントに出席、ホストを務める押井守総監督から「ジブリをどうするの?」と追及され続けタジタジになる一幕があった。

映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第4章』フォトギャラリー

 映画『イノセンス』ではプロデューサー、『立喰師列伝』では俳優、『真・女立喰師列伝』では作品の題字を担当するなど、さまざまな形で押井作品に関わってきた鈴木。今回は、押井総監督がメガホンを取る『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第4章』のエピソード6「大怪獣現わる 後編」に出演したことから来場。押井総監督は壇上に立つなり、「今日は(鈴木に)聞きたいことはただ一つしかない。ここで聞かなかったら、聞くチャンスはないからね」と宣言した。

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 その宣言通り、「それで、今後のジブリはどうするの?」と追及する押井総監督に、鈴木は「何で? 今日はパトレイバーの話でしょ。そんな話聞いてないよ」と驚きを隠せない様子。さらに押井総監督は「自分だって、いつだかパトレイバー実写化のことバラしたでしょ」と詰め寄り、鈴木もタジタジ。

 「だいたいジブリをやめる気あるの? 業界的にいうと迷惑。あれだけの人間(社員)はProduction I.Gじゃ引き取らないからね」と軽口をたたく押井総監督に対して、「押井さんは(I.Gにとって)どういう立場なの」とあきれた口調の鈴木。そこで押井総監督が「俺? 出入りの業者だよ。ただ、石川(光久社長)との暗黙の了解で、I.G以外ではアニメをしないことにしているんだけどね」と続け、鈴木も苦笑い。

 また宮崎駿監督の引退について押井総監督は「今でも半分くらいしか信用していない。断言してもいいけど、たぶん来年くらいから始めるよ。美術館用の短編を作ると言っているみたいだけど、その短編がどんどん伸びていって、それが70分になり、80分になるよ」と言及。鈴木も「宮さんはこういう言い方をした。自分は今まで手も出してきたし、口も出してきた。でも、これからは口だけ出して作っていきたいってね」と語り、二人は大爆笑。

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 パトレイバーそっちのけで、追及の手を緩めなかった押井総監督。「だって、(ジブリの)全員を社員にしたのが宮さんじゃん。全員社員ということはクビにできないということだよ」と言うと、「しないよ」と抵抗を試みる鈴木。そこで押井総監督が「じゃ半分にするんだ」とツッコむと、明言は避けつつ「こんな押井さんですけど、還暦を超えてがんばっています。応援よろしくね」と切り出し、「先ほどの取材で押井さんに期待することと聞かれ、一言で言いました。『引退』」と反撃をしてみせ、会場を笑いに包んだ。(取材・文:壬生智裕)

『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第4章』は新宿ピカデリーほかにて上映中

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