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オーストラリアの砂漠2,700キロを旅した女性を描いた映画とは?

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写真家リック・スモラン
写真家リック・スモラン

 1977年にオーストラリア大陸の砂漠2,700キロを旅した女性ロビン・デヴィッドソンを描いた映画『トラックス(原題) / Tracks』について、彼女の旅に協力したナショナル・ジオグラフィック誌の写真家リック・スモランが語った。

 同作は、オーストラリアの砂漠横断の計画を立てたロビン(ミア・ワシコウスカ)はラクダを調教する訓練を受け、砂漠で生き残るすべを身につけ、ナショナル・ジオグラフィック誌の資金援助を得るが、援助と引き換えに写真家リック・スモラン(アダム・ドライヴァー)の写真撮影の協力も命じられ、ラクダと愛犬と共に旅に出るというストーリー。ロビン・デヴィッドソンの同名自叙伝を映画『ストーン』のジョン・カランが映画化した。

 製作までに長い時間が掛かったそうだ。「僕とロビンは、長い間誰が主役を演じるか考えていて、一時期はジュリア・ロバーツ、ヘレン・ハント、ニコール・キッドマンなどが候補に挙がっていた」と明かした。最終的に選考したミアについては「彼女は完璧にロビンになりきった。まるで若き日のメリル・ストリープをほうふつさせ、作品ごとに全く違う役を演じきっている。ロビンの旅に協力した僕にとって、ミアがロビンになっていく姿を撮影現場で見ていて、怖いくらいに驚かされた」と絶賛した。

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 実在のロビンについて「実際のロビンは辛辣(しんらつ)なユーモアのセンスがあり、ミアが演じたように強い意志もあって、かなり面白い要素もある。さらに彼女は5人分くらいの違った性格を持ち合わせていて、ある時は厳しいフェミニスト、ある時は柔軟で優しい女性と感じる時もあった。ただ彼女は一人が好きで、あの旅でも一人になりたかったんだ」と語った。

 ロビンが砂漠を横断中に、リックは数週間ごとにロビンの現在地をつかんで、水や食料などを供給したが、彼女の居場所をどうやって探し出したのか。「実は、彼女を探し出すのに、丸1日以上掛けたことは一度もなかった。彼女は1日でおよそ20マイル(約32km)の距離を歩き、僕が前に彼女と会った場所からどれくらいの距離を数週間で歩いたか、ある程度想像ができた。それに、彼女は道中で誰にも会わなかったと語っていたが、(通りすがる)彼女を見たと語る原住民から、彼女がどの方角に向かったか聞き出せた」と答えた。

 映画は、砂漠という極限の環境下で自然と対峙(たいじ)するミア・ワシコウスカに圧倒される作品になっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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