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二階堂ふみ、浅野忠信と釜山映画祭に登場「イメージにとどまりたくない」と熱い思い語る

第19回釜山国際映画祭

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熊切和嘉監督、二階堂ふみ、浅野忠信
熊切和嘉監督、二階堂ふみ、浅野忠信

 3日、開催中の第19回釜山国際映画祭で、浅野忠信二階堂ふみが父娘の濃密な関係を演じた映画『私の男』が上映され、舞台あいさつとQ&Aが行われた。

 映画の上映前に登場した浅野は、「韓国は本当に日本に近いんですね。こんなに近いのだから、自分たちの映画を韓国の人たちにもっと観てもらえるように、もっともっと韓国に来られるようにできたらなと思いました」と語り、会場のファンから大きな拍手が起こった。

 続いて二階堂は「この作品はわたしの運命を変えたような作品なので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」とあいさつ。熊切和嘉監督は「3年前の釜山国際映画祭でAPM(アジアン・プロジェクト・マーケット)の賞を頂いたことをきっかけに、この映画を作ることができました。皆さんに観てもらえることをとてもうれしく思っています」と振り返った。

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 本作は、直木賞受賞の桜庭一樹による同名小説の映画化。10歳で孤児となった少女・花と彼女を引き取ることになった遠縁の淳悟が、不器用に愛を激しく求める物語。映画の中に流れる美しい不協和音と共に、貪欲に愛を求める切なさに心を揺さぶられる。

 上映後に行われたQ&Aではまず、さまざまな作品で毎回印象が違う二階堂が、新しい役柄にチャレンジをすることで得られることを聞かれ、「作品によるイメージにとどまりたくないとずっと思っています。いい監督といい作品で魂のぶつかり合いができると、とても幸せな気持ちにもなりますし、毎回血となり肉となっていくという感じなんです」と熱い思いを伝えた。

 また、原作と映画の違いについて聞かれた熊切監督は、「小説は時間をさかのぼっていますが、これは韓国映画の『ペパーミント・キャンディー』と同じなんです。原作者もこの映画にかなり影響を受けているとおっしゃっています。映画で時間をさかのぼらなかったのは、素直に登場人物の感情的な流れで進行させたかったからです。また、東日本大震災の後に撮影したので、冒頭に震災が起きて、そこからどう生き延びて行くかという構成にしました」と明かした。

 最後に二階堂が「また熊切監督と仕事ができれば思っています」と伝えたところ、監督は「僕もそう思っていますよ。韓国の監督に撮られる前に、僕が主演作を撮りたいと思っています」と答え、質疑応答を終えた。(取材・文:芳井塔子)

映画『私の男』は公開中 2015年2月3日ブルーレイ&DVD発売

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