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吉永小百合、ナイス投球!客席に向けて虹のアーチ!

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見事な投球を見せた吉永小百合
見事な投球を見せた吉永小百合

 女優・吉永小百合が役者人生で初めて企画から手掛けた主演作『ふしぎな岬の物語』が11日に初日を迎え、都内で行われた舞台あいさつに吉永をはじめ、竹内結子春風亭昇太笹野高史笑福亭鶴瓶成島出監督が登壇した。この日は、本作でも象徴的に描かれている「虹」になぞらえ、登壇者たちがサイン入りの7色のボールを客席に向けて投球。スポーツウーマンとしても知られる吉永は、見事なコントロールでボールを投げ込み、会場を大いに沸かせた。

【写真ギャラリー】『ふしぎな岬の物語』初日舞台あいさつ

 喫茶店の女主人・悦子を演じた吉永は上映後の舞台あいさつで「昨夜は胸苦しい思いに駆られて眠れなくて……」と初日を迎える緊張を見せつつ、会場を見渡し「ご覧になられた皆さまの顔を見て、なんだか虹が出たようなホッとした気持ちです」と満面の笑みであいさつ。会場からは大きな拍手が起こった。

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 マイクを手にした吉永が共演者たちに印象に残ったシーンについて自ら質問を投げ掛ける一幕もあり、初めて企画に名を連ね、キャスティングから編集、音入れなど映画製作全般に関わった作品だけに思い入れもひとしおのよう。成島監督も「すてきな仲間たちと心を一つにして作り上げた作品です」と感無量の様子だった。

 またこの日、ほかの仕事で欠席となった阿部寛からは「吉永さんの作品に向かう姿から、多くを学ばせていただきました。これからも演じることと映画を愛する俳優でいたい」とメッセージが届けられ、竹内が読み上げていた。

 人気作家・森沢明夫の小説を基にした本作は、千葉県鋸南町の岬に実在するカフェをモチーフに、小さな喫茶店を営む女店主と、店に集う人々との心温まる交流を描いた人間ドラマ。第38回モントリオール世界映画祭では審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞をダブル受賞した。(福住佐知子)

映画『ふしぎな岬の物語』は公開中

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