朝ドラ新ヒロイン・土屋太鳳、歴代ヒロインを尊敬
来年3月スタートのNHK連続テレビ小説「まれ」でヒロイン・津村希を演じる土屋太鳳が、19日にNHK放送センターで行われたスタジオ取材会に出席し、「自分は不器用なので、まずセリフ量の多さに驚いています。（台本の）どこをめくっても希ちゃんが登場してきて、今までヒロインを務めた方々に尊敬の気持ちでいっぱいです」と緊張した面持ちで話した。この日は、山崎賢人、葉山奨之、清水富美加、門脇麦、高畑裕太、渡辺大知、制作統括の高橋練も取材に応じた。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」でドラマ初出演後、テレビドラマ「鈴木先生」の生徒役でブレイクした土屋。朝ドラでは2011年「おひさま」、2014年「花子とアン」への出演を経て、3作目で初ヒロインを射止めた。「セリフは大変ですが、キャスト、スタッフの皆さんと一緒に“希の世界”を深く掘っていけるのが、今はすごく楽しい。日常の演技をするのってすごく難しいんだなって実感しています」とヒロインを演じる苦労と喜びを語った。
撮影は今年10月7日にクランクインし、石川県・能登で3週間にわたるロケを無事終了。11月18日より東京でのスタジオ撮影に入った。希の同級生で、彼女と急接近していく紺谷圭太役の山崎は「能登は気持ちの温かい現場で、その空気感をそのまま東京のスタジオに持ってきた感じがします」と和気あいあいの撮影を振り返る。希の弟・一徹役の葉山は「父親役の大泉洋さんをはじめ、ベテラン俳優の方たちが、アドリブばっかりぶっこんでくるので、笑いをこらえるのに必死で。田中裕子さん（希の祖母代わり・桶作文役）とかすごい。田中さんが暴走しているところが、いっぱい出てくると思いますよ」と意外な見どころを紹介し、一同を沸かせた。
本作は石川県・能登を舞台に、夢ばかり語る父に何度も裏切られたヒロイン・希が、能登で出会ったさまざまな人々と友情や夢を育む青春の日々を描く。高橋は「朝ドラといえば家族の話ですが、もちろんそれも描きつつ、ある地方で一緒に育った若者たちがそれぞれの目標に向かい、どう頑張り、成長していくかを楽しみにしてください」とアピール。注目の若手俳優たちがそろった青春群像に注目したい。（取材・岸田智）
NHK連続テレビ小説「まれ」は2015年3月30日から9月26日まで放送予定（全156回）
