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アカデミー賞候補の筆頭『フォックスキャッチャー』とは?監督が明かす

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ベネット・ミラー監督
ベネット・ミラー監督

 映画『カポーティ』『マネーボール』のベネット・ミラー監督が、話題作『フォックスキャッチャー』について語った。

映画『フォックスキャッチャー』予告編

 同作は、1984年ロサンゼルス五輪のレスリング金メダリストでありながら苦しい生活を強いられていたマーク(チャニング・テイタム)が、次のソウル五輪を目指していた矢先、化学メーカー、デュポンの御曹司ジョン・E・デュポン(スティーブ・カレル)が設立したレスリングチーム「フォックスキャッチャー」に、同じく金メダリストの兄デイヴ(マーク・ラファロ)と共に勧誘されるが、徐々にデュポンの素顔を知り、悲劇的な事件に巻き込まれるというもの。

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 実話を描くうえで、どのような人々とコンタクトしたのか。「多くの人が今作の製作を助けてくれた。実際に過去にジョン・E・デュポンに取材したり、彼のドキュメンタリーを集めてくれたのは、映画内でスティーヴ演じるジョンとマーク演じるデヴィッドにインタビューしているデヴィッド・ベネットという人物だ。その彼が、僕らに映画内で使用された映像を提供してくれた。もちろん、ジョンの家族は(彼が起こした事件のため)今作の製作には協力的ではなかったが、ジョンの家族から製作を止められたり、邪魔されることもなかった」と明かした。

 現在亡くなっている兄デイヴに関して、彼の妻ナンシーと話をした内容が、どの程度脚本に組み込まれたのか。「今作自体は、デイヴとナンシーの人生のごく一部だ。当然彼女はデイヴと、彼との間にできた子供たち、さらにレスリングの環境などいろいろ話してくれたが、映画の構成上で彼らの関係をそれほど含めることができなかった」と残念がった。

 撮影監督グレッグ・フレイザーについて「彼の繊細な人柄は、彼の(撮影監督としての)目と同様に素晴らしいものだ。たまに撮影監督には、色彩とフレームの構成をよく理解していない人が居る。実際に撮影監督として、今作で兄弟関係が離れ始めていくことやさまざまな重要な瞬間に気付いたり、感じ取ることができなければ、どこに照明を当て、どこにカメラを設置して良いかさえもわからない。だが、グレッグは僕と同じ観点で物事を見ていて、本当に素晴らしい撮影監督だ」と評価した。

 映画は、ジョン・E・デュポンに支配され、徐々に狂気化していくマークを演じるチャニングの迫真の演技に注目だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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