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映画の舞台『アムステルダム国立美術館』を本編上映後、スカイプでライブ中継!

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スカイプでライブ出演し観客からの質問などに応えたメンノ・フィツキ氏
スカイプでライブ出演し観客からの質問などに応えたメンノ・フィツキ氏

 現在公開中のドキュメンタリー映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』のトークイベントが12日、渋谷ユーロスペースで行われ、本編上映後、映画にも出演している同美術館・アジア館館長で学芸員のメンノ・フィツキ氏をスカイプでつなぎ、館内の展示品やスペースを案内しながら、日本の観客からの質問にリアルタイムで応えた。

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 本作は、レンブラントやフェルメールなど数々の傑作を所蔵するアムステルダム国立美術館の10年に及ぶ改修工事の一部始終を追ったドキュメンタリー。工事をめぐって関係者や市民らが時に激しく議論を重ねながら、みんなに開かれた美術館を目指し奮闘するさまを描く。なお、公開を記念して、劇場ロビーでは、絵画を360度自由な視点から鑑賞できる「View Paint フェルメール 牛乳を注ぐ女」が展示されている。

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 スカイプ映像で登場したメンノ氏は、「今回の改修工事はとてつもないチャンスだった。そこに自分が立ち会えたことにとても感謝している」と感無量の様子。多難を極めた工事については、「オランダでは40cm地面を掘ると水が出てくるところが多く、この美術館も工事のほとんどが水の中で行われた。ダイバーたちもすごく苦労していましたね」と、本編では観られなかった意外な裏話を披露。

 また、「自転車が通れない!」という市民の意見を尊重し、美術館の設計を軌道修正したことについてメンノ氏は、「合理的な時もあれば、ネガティブな時もあるが、オランダはお互いに意見をぶつけ合って物事を決めていく国。だからわたしは最終的にはなんとかなると楽観視していた」と告白。美術館側のメンノ氏自身も、いまでは毎日自転車で通っていることを明かすと、会場から笑いがこぼれた。

 一方、アジア館館長として日本の金剛力士像収蔵に尽力したメンノ氏は、「わたしにとって美術品は国と国をつなぐ大使のような役割。外交をつくるためにもとても重要。そういった意味では、(日本を含めた)アジアとヨーロッパをつなぐためにアジア館はある」と、美術館の存在意義を改めて強調した。(取材:坂田正樹)

映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』は渋谷ユーロスペースで公開中

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