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アカデミー賞候補の日本人!堤大介が語る成功の定義

第87回アカデミー賞

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オスカーノミネートも「ゼロからのスタート」と決意を新たにした堤大介監督
オスカーノミネートも「ゼロからのスタート」と決意を新たにした堤大介監督

 第87回アカデミー賞短編アニメ賞に監督作『ダム・キーパー』でノミネートされている日本人クリエイターの堤大介監督と日系人アーティストのロバート・コンドウ監督が現地時間17日、米ロサンゼルスで行われた候補者たちが集まる上映会で取材に応じ、ノミネート入りの喜びを語った。

 制作会社ピクサーにおいてアートディレクターとして活躍した堤とロバート。『ダム・キーパー』は、二人がピクサーで働く傍ら自主制作したオリジナル作品となる。ノミネートについて堤監督は、「おかしいですよね。普段は部屋にこもって絵を描いているだけなのに、こうして注目していただいて申し訳ない」と恐縮。ロバートも「とても興奮すると共に、責任を感じています。作品のクルーや自分の家族といった、ここまで僕らを導いてくれた人たちを代表しているわけですから」と謙虚に語る。

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ロバート・コンドウ監督と堤大介監督

 そんな二人が手掛けた本作は、大気汚染に覆われた世界を舞台に、小さな街を汚染から守るダムを管理する豚の少年と、天真爛漫(らんまん)なキツネの交流を描いた心温まる作品。堤とロバートが「二人で何を生み出せるか」と考えたところから制作がスタートし、試行錯誤を繰り返しながら物語を生みだした。

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 制作当時、二人はピクサーでも重要な位置にあり、仕事との両立について堤監督は「すごく難しかった」と述懐。一方で、「僕らがアニメーションの世界に入ったのは、いつか自分たちのお話をやりたいという気持ちがどこかにあったから。朝早く起きるのも夜遅くまでやるのもつらくなかった。そういう意味では、初心に帰ることができたプロジェクトだったと思っています」と満足気に語る。

 現在はピクサーを離れ、今後については「ゼロからのスタート」という堤監督。「ここで過信せずに、もっと頑張っていかないと」といい、アメリカに来て成功を夢見る人々に向け、「例えば、大きい会社に入ってお金を稼いでアカデミー賞を取って……というのが成功だと思うのなら、それは諦めた方がいい。やっぱり、自分が何かをやっていて幸せだと思えたら、それが本当の成功でしょう。そう考えるのであれば、とにかく来ちゃうことですよ」とアドバイスを送った。(取材・こはたあつこ/文・編集部:入倉功一)

第87回アカデミー賞授賞式は、2月23日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)

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