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オスカー女優メリル・ストリープ、ハリウッドは「不公平」男女格差に言及

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大女優メリル・ストリープ、ハリウッドの問題について語る
大女優メリル・ストリープ、ハリウッドの問題について語る

 これまで3度のオスカーに輝き、映画『イントゥ・ザ・ウッズ』で俳優史上最多となる19回目のアカデミー賞ノミネートを果たしたメリル・ストリープがインタビューに応じ、ハリウッドの男女格差に言及。「今の状況はアンバランスだし、不公平ね。誰もが知っているのにまだ変わっていない」と明かした。

【写真】特殊メイクでここまで変わる!?メリル・ストリープ

 自身の持つ記録に「信じられないわ。とても感謝しています」とほほ笑むメリル。「こんなに長く働いていられるなんて、わたしがキャリアを開始したときは、65歳まで女優として活躍している人なんてそうそういなかった」と述べると、「いまだに変化が必要だって思うところもあるわ」とハリウッドが抱える問題を語り始める。

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 「ハリウッドでは、特に女性の観客は軽視されていた。だから『マンマ・ミーア!』(2008)が大ヒットしたときはみんなが驚いたでしょ。本当に大成功したから。他の映画が(男性受けを狙った)ロボットや爆発とかを題材にしていたときにね。そういう映画は失敗していた。だから(映画の成功には)不可解な公式みたいなものがあると思うわ」。

 今年のアカデミー賞授賞式で、女性の権利を訴え話題となったパトリシア・アークエットの受賞スピーチに触れたメリルは「まだ不公平よね」とパトリシアに同意。「毎年少しずつは良くなってきているけれどもね。わたしはいつも自分にこう言い聞かせているの。4000年間、女性は外見で一方的に判断されていた。100年前にそれが変わった。そして今、男女を平等に考えるまさに前代未聞の時代になり始めている。それが本来の考えなのだけれども」と続ける。

 一方で「でも感情的に、女と男が平等だって認めるのは難しいわ」と言いつつ、「今ちょうど過渡期なのよ。急速に変化しているわ。それって素晴らしいことだと思うの。しかも国際的に、全ての文化で」と世界全体が変わりつつあるとコメント。また「それがたくさんの不安定な状態を生み出したりして、多くの人を困惑させたりもしているけど」と付け加える。

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 そしてメリルは、登場人物たちが性別や出自にかかわらずお互いの存在を尊重している『イントゥ・ザ・ウッズ』のラストに注目してほしいと熱弁。「この映画のメッセージの一つは、必ずしも血によって存在が定義されるわけではないということ。キャラクターたちはそれぞれが血で結びついているわけではないでしょう。ただお互いを必要とする友達よ。それが前進するための希望なの。だからこそ、わたしたちは一緒に支え合っていかなくてはいけないのね」と力強く話していた。(編集部・井本早紀)

映画『イントゥ・ザ・ウッズ』は全国公開中

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