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映画初出演にしてフルヌードも披露!全編手話の衝撃作で、主演女優が撮影秘話を大胆告白

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映画初出演にして体当たりの熱演を見せたヤナ・ノヴィコヴァ
映画初出演にして体当たりの熱演を見せたヤナ・ノヴィコヴァ

 全編手話で字幕も音楽もなし、キャストは全員ろうあ者という衝撃のウクライナ映画『ザ・トライブ』の主演女優ヤナ・ノヴィコヴァが、その驚くべき撮影の裏側を明かした。

全編手話の衝撃のウクライナ映画『ザ・トライブ』フォトギャラリー

 売春、恐喝といった犯罪が横行するろうあ者の寄宿学校に入学した主人公の青年が、トライブ(族)のヒエラルキーに翻弄(ほんろう)されていくさまを、容赦ないバイオレンス描写を交えて描いた本作。これが長編デビュー作となる新鋭ミロスラヴ・スラボシュピツキー監督がメガホンを取った本作は、カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリを含む3冠に輝き、世界各国の映画祭で高い評価を得た。全編手話とあって、一見「静か」な映画と思いきや印象はまるで真逆。売春の元締めである寄宿学校の教師のもと、ろうあというハンデを抱えて生きる少年少女たちの日常は、あまりにも救いがなく、過酷だ。そんな本作で、トライブのリーダーの恋人で、売春に身を染めるヒロイン・アナを演じた21歳の新星ヤナは、本作が映画初出演であるにもかかわらず、フルヌードもいとわない体当たりの演技を見せている。

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 ヤナはこの映画に出演するにあたってジムで体を鍛え、体重を落とし、恋人と別れ、全ての情熱を映画にささげた。しかし、「あらかじめ知っていたら、もしかしたら断っていたかもしれない」と初めはヌードになることに戸惑いがあり、監督ともめたという。「監督は配役が決まってから知らせてきたの。演技の経験も初めてだし、人前で裸になることには抵抗があったけど、監督と話してきちんと意味があるということを少しずつ納得していったという感じね」と出演の覚悟を決めるまでの経緯を振り返る。

 トライブ内での二転三転する力関係、アナとその恋人、アナに恋する主人公の三角関係が物語の軸となるが、ドキュメンタリーのような生々しい作風には、驚くべき秘話が。ヤナは「愛、学校、売春とかざっくりとした設定、テーマは知らされていたけど、監督からはその日に撮る内容の脚本だけを渡されていたの」と言い、監督はどのキャストにもあらかじめストーリーの全容を明かしていなかったという。それはある意味、スパルタ的な演出方法とも言えるが、ヤナは『アデル、ブルーは熱い色』などさまざまな映画を観て、「いろんな場面を参考にしつつ、自分の考えをミックスしてアナを演じるための材料集めをしていったの」とクールに話す。

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 そして、衝撃的なエンディングについては「わたしも衝撃を受けたけど、恐怖感は伝わるし、いいラストだと思うわ」と言葉を慎重に選びながらコメント。「アナがあの後、どうなったのかは観た人に委ねられているの。もしかしたら刑務所に入ったかもしれないし、誰かと別の人生を歩んでいるかもしれない」と重い余韻を残すラストに思いをめぐらせた。

 最後に、お気に入りの日本映画について尋ねると怖い映画が好きだそうで、「髪の毛が長い女の子が出てくる映画なんだけど……」と『リング』を挙げた。『ザ・トライブ』は、「これからも『難しい』映画に挑戦したい」と目を輝かせながら今後の展望を語るヤナの女優魂に圧倒される一作となっている。(取材・文:編集部 石井百合子)

映画『ザ・トライブ』は4月18日よりユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国順次公開

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