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綾野剛が主演男優賞受賞!“役を生きる”俳優としてのこだわりを語る - 第24回日本映画批評家大賞授賞式

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主演男優賞を受賞した綾野剛
主演男優賞を受賞した綾野剛

 俳優の綾野剛が、第24回日本映画批評家大賞で主演男優賞を受賞し、28日に都内で行われた授賞式に出席した。審査員から「演じるのではなく役を生きる稀有(けう)な俳優」と評された綾野は、役者としての熱いこだわりを明かした。

【写真】綾野剛、安藤サクラ、菅田将暉、池脇千鶴らが受賞!

 日本映画批評家大賞は、映画文化のさらなる充実と向上を目指し、映画評論家の故・水野晴郎さんが、故・淀川長治さん、故・小森和子さんら評論家仲間に呼び掛けて始まったもので、映画評論家ならではの視点で選出されるアワード。綾野は、短い函館の夏を舞台に、生きる目的を見失った男と愛を諦めた女の姿を描いた『そこのみにて光輝く』で、一人の女を愛し抜く男を豊かに表現したことが評価されて受賞となった。

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 トロフィーを受け取った綾野は、「(共演の)池脇(千鶴)さんと菅田将暉くん、呉美保監督と共に数々の賞をいただきましたが、『そこのみにて光輝く』で賞をいただくのは今日が最後だと思っています」と語り始めると、「長い旅が一つ終わったかのように感じていますが、皆さんの中で『そこのみにて光輝く』が新しい始まりとなって今日の日を迎えられたらどんなに幸せなことか……」と本作への愛情を感じさせる思いを打ち明けた。

 また、審査員から「役を演じるのではなく、役を生きていると感じさせる稀有(けう)な俳優」と評された綾野は、「常日頃、言葉ではなく感情で何かを伝えられないかと考えています」と役者としてのこだわりを披露。本作では、感情だけでは足りず、言葉が必要になったときもあったそうで、そのときは「言葉を発酵させ、熟成させ、きちんと言うのではなく届ける心を持ちながら挑みました」と振り返った。

 さらに綾野は、「『そこのみ』のことを少しでも語る時間がなくなっていくと思うと胸が熱くなります」と吐露。しかし、「引き続き、この作品と共に生きていく方々もいらっしゃいますが、僕たちはそれでは敗北します」と断言。「この賞をいただきながらも、この敗北感を抱えながらも、次の作品にきちんと気持ちを向けて、新たな役を生きたいと思います」とこれからも俳優として走り続けることを誓った。(取材・文:鶴見菜美子)

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第24回日本映画批評家大賞主な受賞者・作品は以下の通り

作品賞:ゼロ・ピクチュアズ『0.5ミリ
監督賞:呉美保監督(『そこのみにて光輝く』)
主演男優賞:綾野剛(『そこのみにて光輝く』)
主演女優賞:安藤サクラ(『0.5ミリ』『百円の恋』)
助演男優賞:菅田将暉(『そこのみにて光輝く』『海月姫』)
助演女優賞:池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』『海月姫』)
新人賞(小森和子賞):大島美幸(『福福荘の福ちゃん』)、小芝風花(『魔女の宅急便』)
新人賞(南俊子賞):登坂広臣(『ホットロード』)、工藤阿須加(『百瀬、こっちを向いて。』『1/11 じゅういちぶんのいち』)
<アニメーション部門>
アニメーション作品賞:『楽園追放 -Expelled from Paradise-
アニメーション監督賞:米林宏昌監督(『思い出のマーニー』)

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