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山一證券廃業の裏側を追ったノンフィクション「しんがり 山一證券 最後の12人」ドラマ化!

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ノンフィクション! 社会派ヒューマンドラマ
ノンフィクション! 社会派ヒューマンドラマ - (C)原作:清武英利「しんがり 山一證券 最後の12人」(講談社)

 かつて、四大証券の一角を占めていた山一證券の廃業事件の裏側に迫った、第36回講談社ノンフィクション賞受賞作「しんがり 山一證券 最後の12人」が、WOWOWで「連続ドラマWしんがり~山一證券最後の聖戦~」としてドラマ化されることが明らかになった。メガホンを取るのは、映画『沈まぬ太陽』で第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した若松節朗監督。脚本は「相棒」シリーズを手掛けた戸田山雅司が担当する。

 山一證券の自主廃業の裏側を追った本作は、廃業前は社内から“場末”と呼ばれる部署に属し、煙たがられていた12人の社員たちが、役員までもが逃げ出すなか最後まで会社に踏みとどまり、真相究明と顧客への清算業務に尽力する姿を追う、社会派ヒューマンドラマ。幹部ですら直前まで把握していなかった、約2,600億円もの帳簿外債務。この法律違反に加え、会社の規模が大きすぎて銀行の支援もないことから、山一證券は自主廃業に追い込まれる。

 事件に向き合う社員たちを、軍列の最後尾で戦う「後軍(しんがり)」として表現した原作者の清武英利は、「しんがりたちはドラマに向いていないと思っていた。彼らは半沢直樹のようなスーパーマンではなく、何事もなければ他人に知られることもなかった普通のサラリーマンでありOLだから。たまたま、山一證券の破綻のときに会社の後列からおしだされ、心の奥底の固い芯が現れたのだろう」とコメント。また、「企業敗戦はどこにでもあり得ることで、私たちの隣にある現実だ。もしもこのドラマに心を動かされる人がいたとしたら、その人のなかにも『しんがり人』と同じような抵抗と希望のちからが潜んでいるからだと思う」とメッセージを寄せている。(編集部・高橋典子)

WOWOWの日曜オリジナルドラマ「連続ドラマWしんがり~山一證券最後の聖戦~」は9月より放送予定(毎週日曜夜10時~放送)

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