イケメン兄弟、どっちがタイプ？ウィンチェスター家＆古今東西ブラザー対決！
提供：ワーナー・ドラマ
兄弟と一口に言ってもいろいろと複雑です。何かと責任を押し付けられがちな兄は気楽な弟をお荷物に感じることがありますし、弟だってそんな兄に反発しながらも無意識に背中を追ってしまうことがあります。海外ドラマ「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」の場合もそう。しかも、主人公である兄弟の関係はモンスターたちが絡んでくるのでより複雑。そんな彼らは兄弟間の感情的な問題とどう向き合っていくのか、そして兄弟の関係を根底から覆す重大な問題にどう立ち向かうのか、新たな10シーズンが気になります。
■行動派の兄と優等生の弟
一般的には年上の兄がしっかり者で弟は自由奔放だったり勝手気ままだったり……というのが兄弟のイメージかもしれませんが、「スーパーナチュラル」のウィンチェスター兄弟の場合は逆。行動的でちょいワルタイプの兄ディーン（ジェンセン・アクレス）と、慎重で生真面目な優等生タイプの弟サム（ジャレッド・パダレッキ）。個性や性格は対照的な二人が、互いの足りない部分を補うように力を合わせることになります。兄弟で全く性格が違うと反発し合うのが常ですが、共通の目的があるとその目的に向かって一致団結しますよね。性格が全く違う二人だからこそ、それが相乗効果になって1+1ではない、かけ算のパワーが生まれることになるのです。お兄ちゃんもしくは弟と全く性格が違う方、ぜひ力を合わせて何かを成し遂げてみてくださいね。
この兄弟が必然的に力を合わせざるを得なかった理由は、幼いころ母親を悪魔に殺されてしまったから。そこで二人は、父親と共に悪魔を討伐するためハンターの修行を積み、ある事件をきっかけに兄弟で旅へ出ることになったわけです。兄弟どちらかがイケメンすぎると永遠にその溝は埋まりませんが、そろってイケメンのウィンチェスター兄弟、そこは問題なし。全米を旅しながら人間に危害を加える悪魔や妖怪などを退治する悪霊ハンターとして活躍していくことになります。
暴走しがちなディーンにサムが振り回されることの多い二人の旅。普段の行いを見ていると、慎重で思慮の深いサムの方が精神的にはお兄ちゃんタイプ。逆にディーンは飼い主に手綱を引かれたヤンチャな犬です。もちろん、飼い主はサム。そういえば、ディーンが魔法の副作用で犬化しちゃったエピソードがありました。
とはいえ、悪霊ハンターとしての経験は兄であるディーンの方が豊富ですし、モンスターを退治するという目的のためには手段を選ばない度胸もある。兄として弟を守らねばという責任感も強い。一方、真面目すぎるサムは余計な悩みを抱えがちだし、そのせいで過ちを犯すことも。なんだかんだ言って、いざというときに頼れるのはお兄ちゃんなんですね。
■どっちが上？あの名兄弟と対決！
ウィンチェスター兄弟を見ていてパッと思い出すのは、ドラマ「プリズン・ブレイク」のリンカーンとマイケル兄弟。あちらも、兄のリンカーンが不良キャラで弟のマイケルが真面目キャラ。何があってもお互いを信じて見捨てないという絶対的な信頼関係も似ています。ただし、リンカーンに比べるとディーンの方がはるかにチャラいですけど。
時に殴り合いの大ゲンカまで繰り広げるのは映画『マイティ・ソー』の兄ソーと弟ロキみたいですが、サムはロキみたいに性格がゆがんではいませんし、ロキのように地球を征服しようとはしませんのでご安心を。少しだけ悪魔化したことはありましたが。また、愛車のインパラを乗り回しながら旅をしつつ、ちょいちょいおい互いに子供みたいなイタズラを仕掛け合う辺りは『ブルース・ブラザーズ』っぽい？ FBI捜査官のフリをして聞き込みする際には黒いスーツ着用ですし。これでミュージカルシーンでもあれば完璧なんですけどね！
■兄弟あるあるの宝庫！
いくら仲の良い兄弟とはいえども、性格や趣味が異なるのはどこの家庭でも一緒。それが原因でくだらない争いも起こりがちですけど、ウィンチェスター兄弟の場合もよくあります。特に兄弟がいる人ならあるある！ と言いたくなるのが食べ物の争い。ディーンは食い意地が張っているので、弟サムの食事を横取りしちゃうことも。でも、そこはサムの方が大人なのでグッとこらえます。それって普通は逆じゃないかと思うんですけどね。
また、兄の方が偉そうな態度を取ってしまうのもよくある話ですが、サムも何かと主導権を握りたがるディーンにイラっとすることがままあります。しかも、ディーンは弟を心配するあまり過保護になってしまうことしばしば。でも、それが兄弟に対する深い愛情ゆえの行動だとわかっているのであまり文句を言えないところが痛し痒しです。
■やさぐれ天使も改心する兄弟愛！
そんなこんなで、置かれた状況はかなり特殊ですが、どこにでもいる普通の兄弟と変わりないディーンとサム。だからこそ、視聴者も彼らに感情移入できるのかもしれません。
さて、先述したようにさまざまな理由からケンカをしたり反発し合ったりすることも多いウィンチェスター兄弟。時には殴り合いのバトルへ発展することも少なくありません。サムが悪魔化して特殊なパワーを手に入れた際には、大乱闘の末にディーンを負かしてしまい、そのまま袂を分かつことも。それでもやはり相手のことを信頼し、最終的には共に歩む道を選ぶわけですから、兄弟の揺るぎない絆の固さは本物だと言えるでしょう。
で、フォース・シーズンから二人に絡んできたのが、神の命令でウィンチェスター兄弟を助けるために遣わされた天使カスティエル（ミシャ・コリンズ）。この人が、やがて天使と悪魔が争いや陰謀を繰り広げる壮大なアルマゲドンに、ディーンとサムを巻き込んでいくことになります。しかも、このカスティエルという人……いえ、天使ですが、基本的に人間のような喜怒哀楽の感情がありません。なので、複雑な心理も理解できなければ、愛情の意味もイマイチわからず。その上、頑固で融通のきかない合理主義者なので、けっこう酷いことも平気でやってのけるわけです。
そんなカスティエルの登場によって、魔王ルシファーの地上征服の野望を打ち砕いたり、煉獄の門が開くのを阻止したりと、いくら悪霊ハンターでもそこまでやるの……と言いたくなる大騒動に立ち向かわねばならなくなる二人は、試練に次ぐ試練で兄弟の関係にヒビが入ることもしばしば。でも、それは愛情の裏返しですから、困難を乗り越えるたびに絆も強くなり、そんな兄弟と関わることによって天使カスティエルも次第に人間の感情を理解し、人類の味方になっていくわけです。
■禁断の兄弟バトル勃発？
そんなこんなで、10年目へと突入した今シーズン。冒頭から驚愕の展開が。というのも、ある理由からディーンが完全に悪魔になっちゃっているんですね。しかも、相棒はクラウリーという悪魔。すっかり弟のサムは置いてけぼりです。悪魔となったせいで凶暴化したディーンは、暴力や悪事を楽しんでいるようにやりたい放題。サムが彼を人間に戻そうと試行錯誤しても、頭から拒否。それでも、兄の中に善良な心がまだ残っていると信じるサムは、なんとかディーンを救おうとするのですが……。
果たして、このまま悪魔化したディーンと悪霊ハンターのサムは、お互いに敵対して殺し合う羽目になってしまうのか？ まさに兄弟バトル勃発の予感に満ちた最新シーズン。これまでにない衝撃の展開が待っていることは間違いないでしょう。
「SUPERNATURAL X ＜テン・シーズン＞」
10月7日ブルーレイ＆DVDリリース／デジタルレンタル配信開始
コンプリート・ボックス（ブルーレイ）1万6,200円+税 （DVD）1万4,300円+税 デジタルセル先行配信中
発売・販売元：ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント ※イレブン・シーズンも10月16日配信開始
