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「ハリポタ」に憧れて…天使の歌声を持つ絶世の美少年来日!ダスティン・ホフマンとの共演を語る

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スラリとした長身にドキッ!来日したギャレット・ウェアリングくん
スラリとした長身にドキッ!来日したギャレット・ウェアリングくん

 ダスティン・ホフマンキャシー・ベイツらオスカー俳優のほか、海外ドラマ「Glee」のケヴィン・マクヘイルら豪華キャストが集結した映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』。本作で長編映画初出演にして、大人の名優たちに劣らぬ堂々たる演技を披露した新星ギャレット・ウェアリングが来日し、ダスティンらとともに過ごしたかけがえのない体験を振り返った。

【写真】天使の歌声を持つ絶世の美少年フォトギャラリー

 撮影当時12歳だったウェアリングは、母を亡くし天涯孤独の身となり名門少年合唱団に入団した問題児ステットにふんし、全編にわたってうっとりするような美声を披露しているが一部の高音以外は全て本人の声。さらに、歌の経験があったわけではないというから驚く。「オーディションのときに、『戦いの賛歌』を練習していったのに、いきなり監督が『あの曲はもう聴き飽きたよ』と言い出して、焦ったよ! もう即興でやるしかなくて、『イッツ・ビギニング・トゥ・ルック・ア・ロット・ライク・クリスマス』というクリスマス・ソングをワンセンテンスだけ歌った。そんなわけでてっきり落ちたと思ったんだけど……。歌のトレーニングは出演が決まってから始めたんだ」と不測の事態に陥ったオーディションを興奮気味に振り返る。

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 ボーイ・ソプラノとは、ケヴィン・マクヘイル演じるウーリーいわく「ほんのつかの間神様から借りる声」。実際に、ウェアリングも撮影の終盤には声変わりが始まっていたと言い、本作はまさに彼のかけがえのない青春期を切り取った作品でもある。「完全に声が変わったのは撮影後だけど、ぎりぎりのところでやっていた。最後の方では、高音のレなんかは出せなかったな」と声変わりを迎えたころの心境を少し寂しそうに吐露。

 ベンジャミン・ブリテンの「キャロルの典礼~Ivaこもり歌」、カール・ジェンキンスの「アディエマス」、ヘンデルの「アン女王のアリア」「メサイア」……。名曲の数々で彼が披露した美声はもちろん、彼にスパルタ指導をする合唱団団長カーヴェルにふんしたダスティン・ホフマンとの共演が見ものだ。「彼は世界的に有名なアイコニックな俳優だけど、とっつきやすくてとてもオープンな人。毎日そばにいて、うまくいかないときは助言をしてくれて、そのおかげである一定の感情を表現するレベルに到達できた。師弟関係というのは一緒だけど、ダスティンはカーヴィルみたいにこっぴどくしかったりすることはなかったよ(笑)」とダスティンと過ごした至福のひとときを笑顔で振り返る。
 
 幼いころは「ハリポタ」ざんまいで魔法の杖を使うことに憧れていたというウェアリングだが、彼が俳優になるために一家総出でテキサスからロサンゼルスに移住したのだという。「実はこの映画で姉のステファニーと共演しているんだ。ステットが父親に電話をかけるシーンがあって、その電話を取った女の子が姉だ。あと、パパもお葬式のシーンで神父役で出ているから、もはやファミリー・ビジネスなんだよね(笑)。家族と一緒にこの夢を追い掛けることができているのはとてもうれしく、ありがたいことだと思っている」と目を輝かせて今の幸せをかみしめるウェアリング。聡明で驚くほど弁が立つ彼だが、来日した際に最も印象に残ったのは……? との問いには「『ポッキー』と『コアラのマーチ』と『ドラえもん』」と子供らしい答えが。現在13歳。スターへの階段を上り始めた彼の躍進に乞うご期待!(取材・文:編集部 石井百合子)

映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は9月11日よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国公開

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