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ベネチア映画祭結果発表!金獅子賞はベネズエラ人新進監督のデビュー作!

第72回ベネチア国際映画祭

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まさに快挙を成し遂げたベネズエラのロレンソ・ビガス監督
まさに快挙を成し遂げたベネズエラのロレンソ・ビガス監督 - Vittorio Zunino Celotto / Getty Images

 現地時間12日、第72回ベネチア国際映画祭コンペティション部門の授賞式がイタリアで行われ、最高賞にあたる金獅子賞に、ベネズエラ出身のロレンソ・ビガス監督が手掛けた『デスデ・アジャ(原題) / Desde Alla』が輝いた。

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 同作は、ベネズエラの首都カラカスが舞台の人間ドラマ。歯科技工所を営む中年男性とギャングの青年の出会いが、二人の人生を変えていくさまを描く。ビガス監督は、ニューヨーク大学で映画を学び、ベネズエラに戻ってから長らくドキュメンタリー制作に取り組んだ人物。本作が長編デビュー作となり、同国初のコンペ出品作にして、いきなり金獅子賞に輝く快挙を成し遂げた。映画祭によると、ラテンアメリカの映画としても初の金獅子賞になるという。

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 また、Netflix初のオリジナル作品として注目を浴びる『ビースト・オブ・ノー・ネーション』に出演したアブラハム・アッターが、マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)を受賞。日系アメリカ人のキャリー・フクナガが監督した本作でアッターは、アフリカの某国において、家族と引き離され兵士として鍛えられていく少年を演じた。

 『レインマン』などハリウッド映画への出演でも知られるヴァレリア・ゴリノが『ペル・アモーレ・ヴォストロ(原題) / Per amor vostro』で女優賞を獲得。男優賞は、『レルミーヌ(原題) / L’hermine』のファブリス・ルキーニが受賞している。日本でロケが行われたクリステン・スチュワートニコラス・ホルトの共演作『イコールズ(原題) / Equals』は無冠に終わった。

 今年のコンペティション部門に日本映画は選ばれず。一方、写真家・映像作家の長谷井宏紀監督が手掛けた長編作品『ブランカ(原題) / Blanka』が、新人映画監督を発掘する「ビエンナーレ・カレッジシネマ部門」で上映。映画祭の全作品が対象となるソッリーゾ・ディベールソ賞に選ばれた。(編集部・入倉功一)

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受賞結果は以下の通り。

第72回ベネチア国際映画祭コンペティション部門受賞作品
■金獅子賞(最優秀作品賞)
『デスデ・アジャ(原題) / Desde Alla』(ベネズエラ)
ロレンソ・ビガス監督

■銀獅子賞(最優秀監督賞)
『エル・クラン(原題) / El Clan』(アルゼンチン、スペイン)
パブロ・トラペロ監督

■審査員大賞
『アノマリサ(原題) / Anomalisa』(アメリカ)
デューク・ジョンソン監督、チャーリー・カウフマン監督

■審査員特別賞
『アブルーカ(原題) / Abluka』(トルコ、フランス、カタール)
エミン・アルペール監督

■最優秀男優賞
『レルミーヌ(原題) / L’hermine』(フランス)
ファブリス・ルキーニ

■最優秀女優賞
『ペル・アモーレ・ヴォストロ(原題) / Per amor vostro』(イタリア、フランス)
ヴァレリア・ゴリノ

■マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)
『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(アメリカ)
アブラハム・アッター

■最優秀脚本賞
『レルミーヌ(原題) / L’hermine』(フランス)
クリスチャン・ヴァンサン監督

【オリゾンティ部門】
■オリゾンティ賞(最優秀作品賞)
『フリー・イン・ディード(原題) / Free in Deed』(アメリカ・ニュージーランド)
ジェイク・マハフィ監督

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