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邦画希望の星?平山夢明原作『無垢の祈り』日本公開なるか?

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「田舎ホラー」の魅力と共に『無垢の祈り』について語った牧野修と平山夢明
「田舎ホラー」の魅力と共に『無垢の祈り』について語った牧野修と平山夢明

 20日、石川県金沢市で開催中の「カナザワ映画祭 2015」内で実施された特集上映「田舎ホラー大全科」の締めくくりとして、ホラー作家の平山夢明牧野修らによるトークショーが行われた。

 「都会人が田舎に行ってヒドイ目に遭う恐怖!」というキャッチコピーのもとに行われた特集上映では、ジャン=ジャック・アノー監督作『人類創世』、ジャック・ヒル監督作『スパイダー・ベイビー』、リー・マーヴィン主演作『ブラック・エース』、ジョン・ブアマン監督作『脱出』、中国産ホラーの『無人区』、今年3月にインドで上映されたばかりの『印度国道10号線』、そして高解像度4Kマスターバージョンとしては国内初上映となる『悪魔のいけにえ』など、他ではなかなか観られないラインナップがそろった。

 この日のトークには、本映画祭の主宰者・小野寺生哉氏も聞き役として登壇。小野寺氏が提唱する「田舎ホラー」について三人は、「話も常識も通じない人物」「笑えない冗談描写」「動物(主に豚)が登場」「男色描写」「ハンマーがあるとなお良し」といったキーワードを挙げ、平山が明かすアブない体験談などを随所に織り交ぜながら、その魅力について楽しげに解説する。

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 途中、「日本ではなかなか田舎ホラーはできないでしょう」と平山が切り出すと、牧野も「本当の意味でのタブーに触れてしまう」と同意。さらに「でも邦画の希望の星と言えば『無垢の祈り』ですが、あれどうなるんですかね?」と続けた。

 『無垢の祈り』とは、平山の同名短編小説を『幼獣マメシバ』『心中エレジー』の亀井亨が監督した作品。学校でいじめられ、家庭では義父から虐待されていた少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求めるという物語が展開する。作品はすでに完成しており、「今後、各国映画祭を回った後に日本公開される予定」とアナウンスされているものの、そのタブーを恐れぬ内容から、ファンの間でも無事に日本公開されるのか心配されているといい、「あれは亀ちゃん(亀井監督)が自分でお金を出した作品だから(全くセーブしていない)。この間も(海外の)某映画祭では上映できなかったらしいし。次を目指すと言っていたけどね」と現状を語る平山。小野寺氏と牧野も「楽しみですね」と期待を寄せていた。(取材・文:壬生智裕)

「カナザワ映画祭 2015」は9月23日まで金沢都ホテル(旧ロキシー劇場)にて開催中

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