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性の解放を描いた官能映画の名作『エマニエル夫人』が復刻!吹き替え声優が魅力を語る

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吹き替え当時は23歳!
吹き替え当時は23歳!

 1974年に日本公開されたフランス映画『エマニエル夫人』。外交官夫人の性の解放を描いた官能作品がブルーレイで復刻された。テレビ初放送時に主人公エマニエルの声を担当した女優、山口いづみの日本語吹き替え版が初収録されることを機に、山口が当時の様子や、作品の魅力を明かした。

 裕福だが退屈な日常を過ごしていた外交官の妻エマニエル(シルヴィア・クリステル)は、あるパーティーをきっかけに性への欲望を開花させ、大胆な女性へと変貌していく。シルヴィアの初々しい演技やフランス映画独特の映像の美しさで、官能映画ながら、男女問わず一大ブームとなった。1977年のテレビ初放送は、テレビ朝日系「日曜洋画劇場」において、歴代2位の視聴率を記録した。

 山口は、「それほどの話題作に恵まれたのは本当にありがたいこと」と話すが、当時は23歳。アイドル歌手から女優業に進出して間もなく、「まだまだ子供っ気が抜けていない役が多くて。大人の女性になっていく作品を、という転換期でした」と振り返る。吹き替えは本作が初体験で、「ベテラン声優さんたちが並ぶ真ん中に入って……。気後れするし、台本も画像も見て、耳からはフランス語が流れてきて。セリフにもメリハリつけなきゃ、と大変でした。でも、(吹き替えの)たどたどしさ、よく言えば初々しさを、エマニエルの若く、青い感じに取っていただけたら」と語った。

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 それでもセリフを重ねるごとに、「エマニエルと共に成長したかな(笑)」といい、「女優としてのスタートと、この作品は切っても切れないものでした」と感慨は深い。作品についても、「40年近く経って見ても、映像がすごくきれい。この美しさ、エマニエルの体もいやらしさを感じさせないし、フランス映画らしいファッションや、こじゃれたシーンもたくさんありますよね」と、改めてその魅力を挙げた。

 本作は、ピエール・バシュレによる主題歌と共に、エマニエルが上半身を露わにした姿で、籐のイスに座り、足を組んだ画があまりにも有名。性の解放、さまざまな愛の形を象徴しているようだったが、今回の復刻に山口は、「当時は全てが強烈だった印象があるけど、今の若い女性たちも、こういう解放されたものを見たいと思う。当時、映画館に足を運べなかった男性はもちろん、若い女性の方にもぜひ見てほしいですね」とアピールした。(取材・文:岩崎郁子)

「エマニエル夫人 ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ」はNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンより発売中 山口いづみがシルヴィア・クリステルの声を演じ、視聴率30.8%を記録した伝説のテレビ朝日系「日曜洋画劇場」版(1977年5月15日放送)日本語吹き替え音声を初収録

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