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ロシアの至宝ロパートキナに聞く成功の秘訣「常に基本を謙虚に学ぶこと」

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来日したウリヤーナ・ロパートキナ
来日したウリヤーナ・ロパートキナ

 ロシアが誇るカリスマ的バレリーナ、ウリヤーナ・ロパートキナの素顔に迫るドキュメンタリー映画『ロパートキナ 孤高の白鳥』の公開を前に、来日を果たしたロパートキナが、自らの人生や成功の秘訣について語った。

【写真】私服のボーイッシュなロパートキナ

 クリミア半島の古都ケルチで生まれ育ち、サンクトペテルブルクの名門バレエ学校ワガノワ・バレエ・アカデミーに入学したロパートキナ。バレリーナになったきっかけは、故郷で地元のバレエ教師から才能を認められ、プロの道へ進むよう助言されたこと。子供の頃からバレリーナになることを夢見ていたわけではないというが、無意識のうちに踊ることに夢中になり、幼いながらに「これがわたしの進むべき道だ」と確信していたそうだ。

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 卒業後、1991年に世界最高峰のマリインスキー・バレエに入団し、その優れた身体能力と豊かな感情表現、高い芸術性が評価され、1995年、見事にプリンシパルの座へと上りつめたロパートキナいわく、成功に必要なのは「勉強すること、忍耐強く我慢すること、明確な目標を持つこと、そしてその目標に向かってがむしゃらに突き進む意志」だという。劇中でも「成功に酔ってはダメ。むしろ成功は忘れないと」「学校で学ぶ子供に立ち戻るべき」「最初の目的をある程度達成したら次の目標を設定して突き進むべき」と名言が多く見られるが、最も大切なのは「バレエに限らずどんな分野であっても、基本を謙虚に学ぶこと」だと熱く語る。

 さらに、バレエ・ダンサーを目指す若い人々には、なるべく多くのダンサーを見て学んで欲しいとアドバイスを送る。なぜなら、バレエというのは同じ作品であっても、踊り手の個性や解釈によって全く印象が変わるもの。それがバレエの魅力であり、逆に個性のないダンサーには面白みもない。それゆえに、さまざまな踊り手たちの舞台を多角的に見て、自分の感性を養うことが重要であり、「誰か特定のダンサーを偶像視することは良くない」と持論を展開した。

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 映画では元パリ・オペラ座エトワールのアニエス・ルテステュがロパートキナを評して、「決して自分を売り込まず、目立ちたがらず、スタンドプレイもしない。自分の芸術にひたすら奉仕する人」と語っていたが、その謙虚で真面目でストイックな姿勢にこそ、過酷なバレエの世界でトップに立つことができた理由があるのだろう。そんな彼女のバレエに対する情熱や信念の詰まった本作からは、競争社会の現代をいかにサバイブするのかなど、人生について多くのことが学べるはずだ。(取材・文:なかざわひでゆき)

映画『ロパートキナ 孤高の白鳥』は1月30日より公開

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