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黒沢清監督×西島秀俊主演スリラーがベルリンでワールドプレミア上映!1,650席が埋まる

第66回ベルリン国際映画祭

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左から竹内結子、黒沢清監督、ディーター・コスリック(ベルリン国際映画祭ディレクター)、西島秀俊、香川照之
左から竹内結子、黒沢清監督、ディーター・コスリック(ベルリン国際映画祭ディレクター)、西島秀俊、香川照之 - (C)2016「クリーピー」製作委員会

 現在開催中の第66回ベルリン国際映画祭で映画『クリーピー 偽りの隣人』のワールドプレミア上映が行われ、黒沢清監督、西島秀俊竹内結子香川照之が舞台挨拶に登壇。本作で主人公を追い詰める“奇妙な”隣人を演じた香川が、「皆さん、こんばんは。香川照之です。わたしは映画のキャラクターと同じ性格です」とジョークを交えたドイツ語の挨拶を披露し、会場を爆笑の渦に包んだ。

 黒沢清監督にとって第49回でフォーラム部門に出品された西島秀俊主演の『ニンゲン合格』(1999)以来17年ぶり、西島にとっては第52回でパノラマ部門に出品された『いたいふたり』(2002)以来14年ぶり、香川は7年ぶり、そして竹内は初のベルリン参加となる。黒沢監督は昨年、『岸辺の旅』(2014)で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・監督賞を受賞しているが、ベルリンでも彼への注目は高く公式上映のチケットは売り切れに。現地時間2月13日に行われた「ベルリナーレ・スペシャル」(※エンターテインメント性・話題性の高い特別作品を上映するため2004年より設けられたセクション)部門での上映後には満席となった1,650人の観客から監督・キャストに万雷の拍手が送られた。

クリーピー 偽りの隣人
ベルリン映画祭でサイン攻勢に応じる西島&香川(C)2016「クリーピー」製作委員会

 上映後の舞台挨拶で黒沢監督は「世界で初めての上映で、大きな劇場だったので、不安もあったが、満席の客席と、上映中のお客さんの反応がとてもうれしかったです」と現地での反応にほっと一安心。さらに、「映画の中ではかなり変な人ばかり出てくるのですが、ここに並んでいる3人の俳優は、普段はみんな紳士的で優しい人たちだということをこの場を借りて言っておきたいと思います」とキャストに話を振ると、西島が「香川さんはちょっとクレイジーなところがあります(笑)」と続けて場内は大爆笑。

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 西島も「盛り上がりと反応の良さは、これまで感じた事が無いほどで、とても幸せな上映でした」と感無量の様子で、竹内も「こうやって反応してくださる方がいて、こうやって映画が完成するんだなって、この作品に出演できてすごく幸せです」とベルリンの熱気を肌で感じた歓喜をコメントした。

 本作は第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の同名小説に基づくスリラー。元刑事の犯罪心理学者・高倉(西島)が、かつての同僚に依頼された6年前の一家失踪事件を捜査するうちに、得体のしれぬ隣人・西野(香川)が事件に関わっているのではないかという疑惑に駆られたことから、想像を絶する恐怖に見舞われるさまを追う。(編集部・石井百合子)

映画『クリーピー 偽りの隣人』は6月18日より全国公開
第66回ベルリン国際映画祭は2月21日まで開催

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