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『図書館戦争』の監督が明かす、俳優・岡田准一の魅力「ラブシーンの息遣いにしびれる」

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映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』より
映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』より - (C) 2015“Library Wars -LM-” Movie Project

 激しいアクションと胸キュンのラブストーリーが見事に融合した大ヒット映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』の佐藤信介監督が、いまや日本を代表する俳優の一人となった俳優・岡田准一の魅力を振り返った。

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 本作は、有川浩によるシリーズ累計600万部突破のベストセラー小説を映画化した『図書館戦争』シリーズの劇場版第2作。劇場版第1作『図書館戦争』(2013)、その続編となるドラマスペシャル「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」(2015)に続いて2015年10月に公開され、前作を上回る興行収入18億円(日本映画製作者連盟調べ)を記録した。思想検閲やメディア規制が横行するパラレルワールドの日本で、本を読む自由を守るために戦う図書隊員の堂上篤を演じた岡田は、原作ファンからも好評を博したが、佐藤監督も「堂上は、強靭な肉体を持ちながらキュートな部分もあって、岡田さんの良さを100%引き出せるキャラクターじゃないかなと思っています」とハマり役であることを認める。

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 激しいアクションと共に、榮倉奈々ふんするヒロインの笠原郁と堂上が繰り広げるラブストーリーも見どころとなっているが、本作のブルーレイ&DVDの映像特典では、ラブストーリー面の芝居について語る際に照れまくる岡田の姿を度々観ることができる。「例えば、堂上が郁に対して言いよどむ感じなんかは、かなり面白いんですよね。お芝居なのか、ある程度、素なのか、わからなくなるときがある。アクションシーンのように、理詰めで考えなければいけないシーンも多い反面、感情が発露するようなところはすごく人間味にあふれているので、テストから、見ていて、いいなぁと顔がにやけてしまいます」と佐藤監督は岡田の意外な一面を明かす。

図書館戦争 THE LAST MISSION
ヒット作を連発する佐藤信介監督 (C) 2015“Library Wars -LM-” Movie Project

 堂上と郁のラストのやりとりはその最たる例だが、「堂上の気持ちを動きで表すため、立ち止まったり、振り返ったり、間をとったりと流れを指示すると、その狭間で、何とも言えない細かな息遣いなどを岡田さんが味付けしてくる。それが絶妙な息遣いで、しびれますね(笑)。そんな瞬間が見られるので、テストが本当に楽しみでした」と佐藤監督は岡田の天性の表現力を絶賛する。

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 実写化されたのは全4巻の原作の3巻目までのため、さらなる続編で堂上と郁の恋の結末を観てみたいところだが、「まだ何も決まっていませんが、唯一言えることは本当に皆がやりたいと思っているだろうということでしょうか。でも、タイトルに『LAST』とあったように、今回で最後にしようという覚悟みたいなものがあったからこそ、大胆にも映画とドラマの2本を併せてやったので、やり切ったという思いもある。ただ原作には続きもありますし、またやりたい思いはもちろんあります」とのこと。現在『アイアムアヒーロー』の公開、『デスノート 2016』の制作と多忙な佐藤監督だが、ぜひとも完結編となるであろう続編の実現を期待したい。(取材・文:天本伸一郎)

映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』ブルーレイ&DVDは3月25日、KADOKAWAより発売

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