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「クレしん」で真面目に遊ぶ大人たち ゲスト声優もイタズラで決定!?

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高橋渉監督
高橋渉監督

 「真面目に作ってはいますが、真面目には作りたくないというか、真剣にふざけたいという気持ちがあるんです」と語るのは、『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』を手掛けた高橋渉監督。同作では、画(え)コンテに描かれたスタッフのイタズラから、ゲスト声優が決定したこともあったという。

『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』フォトギャラリー

 アニメの画コンテの描き方は、担当した人物によって違うもの。枠外に細かい指示を描く人もいれば、コマを大胆に使ってカメラワークをアクティブに説明する人もいる。その中で、今作の画コンテやコンセプトデザインを担当した三原三千夫は、なんと監督の指示であった「裸のむさ苦しい男たちが走ってくる図」を「とにかく明るい安村が走ってくる図」に変更するイタズラを仕掛けたのだそう。だがこれに笑ってしまったという監督は、そのままGOサイン。脚本制作時からそうしたノリは大事にしていて、監督や劇団ひとりの希望で大和田獏城咲仁の本人役での登場も決定したという。

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 3人が自然と“おっさん”を登場させたいと思ったように、変なところで感性が似てくることが「クレしん」チームの面白いところ。細かいギャグなどは、スタッフたちの休憩時の雑談から生まれることもある。「気の緩みがアイデアをもたらしてくれたりするんですよ」と笑う監督いわく、スタッフたちとの妄想の結果、元のシナリオから印象がだいぶ変わったシーンもあるそうだ。

ギャグのアイデアはちょっとした時間から生まれる - 『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』画(え)コンテ

 だがこれらを実現させることができたのは、臼井儀人さんの原作があってこそ。「制作中スタッフは言いたい放題言うんです(笑)。でも、そのアイデアは合わないと削るんじゃなくて、多少無茶でも組み込んでみるんです。『あ、ここに活かせるかも』と。それが許される世界観を作った臼井さんの、原作の力あってこそだと思います」。

 監督たち「クレしん」チームは、本作で子供たちがさまざまな夢を見るように、多くの想像を膨らませながら映画を仕上げていった。「夢想しているときは本当に楽しいと思います。映画もこんな話が面白いよねという考えはどんどん浮かんでくるんです」。また高橋監督は、夢を見る若者たちに「夢を形にしていく中で変わってしまうことも恐れないでほしい」とポツリ。「最初の志も大事ですが、大事に抱え込まずにいろんな人に話したりして少しでも現実へ引きずり出してほしい。それで夢の形が変わってしまってもいいと思うんです。芯さえ残っていれば。実はこの映画も初期案からかなり変わっていますから」。子供心を忘れずに夢や妄想に真摯(しんし)に向き合う高橋監督たちだからこそ、映画を通して子供たちに夢を与えることができるのかもしれない。(編集部・井本早紀)

『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』は全国公開中

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