『スター・トレック』50周年！エイブラムスら登場でファン大熱狂のLAイベント全貌！

　今年で生誕50周年を迎える「スター・トレック」。現地時間5月20日、7月の全米公開に先駆けて、映画シリーズ最新作『スター・トレック BEYOND』の新予告編の発表を兼ねたファンイベントが、ロサンゼルスのパラマウント・スタジオの中で開かれた。新作の予告編や映像を披露するのに、スタジオがファンを招いてこれだけ大掛かりなイベントを開催するのは異例のことだ。

　「スター・トレック」のテレビシリーズが長年に渡って撮影されたスタジオ31の前に集められた参加者たちは、入り口にU.S.S.エンタープライズと書かれた通路を通り、ワクワクしながらスタジオ内に入ってびっくり。

　中は、エンタープライズのコックピットを彷彿させる、360度見渡せる円形会場となっていた。

　まず、歌手のリアーナや、サイモン・ペッグ、ゾーイ・サルダナといったキャストたちが、「スター・トレック」の思い出を語ったり、オリジナルのテレビシリーズから今年で50周年を迎えたことを祝福する映像が流れる。

　その後、司会者が登場。2本のリブート版の監督で、新作のプロデューサーでもあるJ・J・エイブラムスと、新作の監督ジャスティン・リンを紹介した。リンは、「今夜、画の編集を最終決定する予定だ」と新作が完成まであと一歩のところまで来ていることを教えてくれた。エイブラムスは、7月のコミコン・インターナショナル（コミコン）で、新作のプレミアを、なんと野外で、しかもIMAXで上映するという衝撃のニュースを発表。続いて、本イベント参加者全員をこのプレミアに招待すると言い、会場内は大きな興奮に包まれた。

　そしてエイブラムス、リンと入れ替わりに、シリーズの主役3人、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、カール・アーバンが登場。

　役者たちが、いくつか参加者の質問に答えた後、全員で外に移動し、スタジオ31前の道が、長年シリーズでスポックを演じ、昨年83歳で亡くなった伝説的俳優レナード・ニモイの名前をとってレナード・ニモイ・ウェイと名付けられることが発表された。

　シャンパンの乾杯と共に通りの名を記した看板がお披露目。

　それから、すぐ横のスタジオ32に移動し、リンが最新版の予告編など映像を10分ほど披露、割れんばかりの拍手が巻き起こった。カークたちがこれまでにない大きな危機に直面する映像を見て、新作の出来が期待以上のものになっていると確信したファンは多かったに違いない。

　そして、イベントの締めくくりには、新作の衣装や小道具が展示された会場でのパーティーが用意されていた。

　事前に、誰が登場し、どういった内容のイベントになるのか何も知らされずに会場に集まった多くのファンたちが、実に盛りだくさんで中身の濃い内容に大変満足して、会場を後にしたのは言うまでもない。（取材・文：細谷佳史）

映画『スター・トレック BEYOND』は10月21日より全国公開