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ベルリンの観客から制作過程への質問多数!クリエイティブな吉田光希監督作『三つの光』

第67回ベルリン国際映画祭

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『三つの光』の監督&キャストがベルリンに!
『三つの光』の監督&キャストがベルリンに! - Photo:Yukari Yamaguchi

 現地時間16日、第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で映画『三つの光』が上映され、吉田光希監督、出演の池田良鈴木士小宮一葉真木恵未が観客からの質問に答えた。観客からは製作過程への質問が多く上がり、独特な映画づくりの方法が明かされた。

吉田光希監督作『症例X』場面写真

 「クリエイティブな行為をする人たちを描きたかった」という吉田監督が脚本も執筆した本作は、音楽をつくる場に集まってくる人々の群像劇。フルートを吹くミチコを演じた真木は「実際、倉庫で撮影前にみんなで歌ってみたり、楽器を弾いてみたりと自分が感じた音を出すようにしていました。監督からの指示はなく感じたように吹いて、みんなの音を重ねて表現していったというクリエイティブな制作でした」と現場の雰囲気を説明した。

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 現実と物語を連動させたのは音楽だけではなかった。脚本の段階からキャストと話し合ったという吉田監督は、実際にテニスのインストラクターをしていた鈴木が演じるマサキをテニスインストラクターとしたほか、キャスト本人ができる楽器をそのキャラクターにも担当させた。

 そして、キャストそれぞれに苦労も。ピアニストとして挫折した経験がある小宮は、演じる間に衝突などもあり一時期は自分を閉ざしてしまったと明かす。独身の真木は、主婦ミチコを演じるために吉田監督からミチコとして日記を書くことを提案され、彼女の生活が身に染みたそう。その実感から出た言葉「暇はあるけど自由がない」はセリフとしても採用されている。また、ミチコに成り切っている間は肌荒れに悩まされたという。

 次々と明かされる苦労話に吉田監督が「たくさんつらい思いをさせたのを聞いて僕も心が痛いです。ベルリナーレ(ベルリン映画祭)で上映できたので許してください」というのにはキャストもニッコリ、観客からは拍手が上がった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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